固定金具をケイカルに打ち付ける際に、単純に四角い貫通穴の真ん中に芯が来ているとは限らない。だいたい概ねは見た目では合っているだろうけど、下げ振りやレーザーを使って、上下の固定金具が垂直線上に正確に来ているかを確認してから、最終的な取り付け位置を決定しよう。
直線のように見える柱の木だって、良く見れば微妙に曲がっているわけだし、打ち付けたケイカル板だって厳密に言えば長方形ではなく台形なのだ。どこに水平器を当てたかで、結果が違ってくる。「真っ直ぐなはず、正確な正方形や長方形のはず」と思い込まないことだ。(チムニー上部の枠の芯と、室内側の開口部分の枠の芯が厳密に1ミリも狂ってないということは、まずない。
下げ振りで上下の固定金具の位置関係を確認しているところ
位置が決まったら固定金具の真ん中に一本だけビスを打って、水平の調整が効く状態にして、水平器を金具の上に乗せて、金具を回転させて水平を確認してから、他のビスを打つ。上下の金具の位置がずれていると、その金具に煙突をつける時に正しい位置には来ない。正確さが要求される作業だ。
固定金具が正確な位置に取りつけできたら、上方向からチムニー内部を通して、煙突を順番に下方向へと接続していく。
固定金具に煙突を取りつける際に、水平器を煙突に当てて、煙突が垂直に降りてくるように調整する。片方向だけの垂直を見るのではなく前後方向、左右方向の二箇所でチェックする。これを怠ると、後での修正は不可能なので慎重に行う。この作業も、時間がかかっても良いので正確に慎重に行う。
水平器を当てて垂直を確認してから煙突を固定する
煙突開口部分の貫通位置に関しては多少の誤差は許されるけど、煙突の垂直性に関してはミリ単位できちんと一つづつ確認しながら行う。
きちんと煙突の垂直確認を取ると、ごく稀に部屋の内装の水平、垂直との矛盾が生じることがある。内装が水平垂直という思い込みがあるので、煙突が垂直になっていても傾いているように見えてしまうのだ。この場合、見た目を重視して室内の内装の傾きに合わせるか、煙突の垂直性を重視するかは施主さんの判断になる。(機能的にはどちらでも大差なく、見た目の問題だけど、一度決めてしまうとやり直すためには全部バラさないとならない)
また、国産の高木チムニーの場合は溶接の跡が非常に判りにくいが、それでも光の反射具合によっては目に入るので、煙突同士の接続の際には、溶接跡を壁側に統一して室内側から目に入らないようにすると美観的に美しい。
室内側に関しては、これらの点に注意して作業を進めていく。
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