触媒機はここまで温度を上げるまで全開で引っ張る

薪ストーブの「表面温度の一番高い場所」でビビってしまうのは初心者の陥りやすいトラップだ。触媒機は十分に温度が上がらないと触媒が機能しないので、それまでは薪を大量投入、空気全開でガンガン焚く。炉内に熾き火がしっかりとできて、表面全体がしっかり放熱するまで待とう。今回はバーモントキャスティングスのイントレピット2を焚いたけど、安定燃焼と判断できてダンパーを閉められる状態になるまで、焚きつけから1時間弱くらいかかった。
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今回は監視カメラでリアルタイムで煙突からの煙の状態をチェックしながら焚けたので便利だった
空気を送るために扉を開けていたけど、それを閉じるタイミングとか、ダンパーを閉めるタイミングが、薪ストーブを操作しながら正確に判った。(早すぎると煙が上がる)
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クッキングプレートが280℃
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天板の口元付近が310℃
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炎が当たりにくい一番温度の低い天板右肩部分で250℃付近

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このタイミングではじめてダンパーを閉める。
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ダンパーを閉めたら、念のため煙突からの煙を確認する。白やグレーや黒の煙が目視確認できる状態の場合は、まだ温度が低いと判断できる。
薄っすらとした白い煙が見えるが、これは背景の空が青いから判るだけで、曇りだったり雲が背景なら全く判らないレベルだと思う。完全燃焼していれば、こういう状態になるはずだ。
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きちんと温度が上がっているとホーローの赤色が濃くなってくる。温度が低い部分との色の違いが明確。この状態になると、ゆっくりとしたトロトロした炎が炉内で立ち上がるだけで、基本的には触媒内での二次燃焼で長時間、CB機よりも燃費の良い状態で燃えてくれるようになる。(その分、炉内でのCB機のような美しい炎はあまり期待できないが・・・)
火入れ式というオマジナイでお茶を濁したり、ナラシがどうのとか、壊れるとかビビらせて、きちんと取り扱い説明しないで焚けないユーザーを量産するのは本末転倒だと思う。触媒機の販売店には触媒機ユーザーをきちんと正しい使い方で導いて、CB機より煤の少ない煙突を目指して欲しい。
ユーザーの方も触媒機ならではのダンパー操作という使いこなしの面倒さ、触媒やダンパー周りの部材交換の必要があることも認識して、自分の性格やライフスタイルに合わせた機種の選定をして欲しい。きちんと指導、フォローしてくれる販売店選びも大切だ。
文章や写真を見ただけではイメージはつかめても、実際に自分の目で見てみないと本当のところは理解できないかもしれない。焚き方に自信のない人はレクチャーするので、お問い合わせ下さい。また薪ストーブや暖炉を新規導入する場合で近くに信頼できる販売店が見つからない場合にも相談に乗ります。(遠方でもOKです)
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コメント

  1. ゆで落花生 より:

    この記事読んで、また「触媒機批判のかわはらが~」って言う人たちが湧いてきそうですけど、自分達が勘違いして批判していることにそろそろ気付いてほしいですね。
    かわはらさんがいつも批判しているのは、「触媒機」ではなくて「ちゃんと取扱い説明をしない業者」であり、取扱いがより複雑でCB機よりもしっかりと使い方の説明をしなければならない触媒機を扱う業者に、そういう傾向が良く見られるということを言っているだけなのですけれどもね。
    触媒機を販売するメーカーみずから、そういう悪質な業者を追い出すような姿勢を見せない限り、この状態は続くでしょうから、触媒機メインで扱っているお店も、問題の本質に目を向けて欲しいと思います。

  2. チュー より:

    これ以上ない明瞭明確な記事で、
    私でもバーモントキャスティングスのイントレピット2が
    上手に焚ける気がしてきました。

  3. ナラ より:

    触媒機でもチャント焚いている人も居る代り、「CB機よりは神経質な操作が必要だという認識」
    を持って購入する覚悟が大事なんでしょうねー
    しかも加減を間違って焚けば触媒と同時に品故障発生リスクも出るので
    欧州製CB機が針葉樹の多い日本には本来向いている気がしますが如何でしょうか?
    普段使いにする薪ストーブライフでは針葉樹も焚きたいし。

  4. かわはら より:

    ゆで落花生さま:
    触媒機を二次燃焼に持っていくまで1時間、その後その薪が燃え尽きて次の薪の追加投入まで3-4時間。一通り説明するのに合計5-6時間かかってしまいますから、そこまで取り扱い説明につきあえないのが現実なのだと思います。
    私としては工事代金として100万円オーバーをいただいて、数十万円の利益を得ていることを考えたら、そのくらいつきあってあげても良いますけど、なかなかできないのが現実なのでしょうねぇ。
    私は触媒機であろうとCB機であろうとユーザーがきちんと使いこなせるようにトコトンつきあいたいと思っています。

  5. かわはら より:

    チューさま:
    バーモントキャスティングスのイントレピット2だけでなく、他の触媒機の焚き方とも共通しているので、この記事を読んで上手に触媒機ユーザーが焚けるようになってくれたらうれしいです。

  6. osouzi3 より:

    初めまして。
    イントレピット2を使って4年目になります。おおむねこの記事通りに焚けています。
    1つ質問があるのですがダンパーを閉めた後の空気レバーなのですがどこまで絞っても大丈夫なのでしょうか?
    ストーブトップ右上に温度計設置で300度?350度くらいまで上がってからダンパーを閉めたタイミングで半分くらいまで絞っています。
    煙突の煙の状態を見ながらここくらいまではいいかな?と思って絞っているんですが何か基準にする事ってあるんでしょうか?
    よろしくお願いします。

  7. かわはら より:

    osouzi3さま:
    煙突からの煙を目安にして下さい。目視確認できるような煙になったら絞り過ぎです。透明な揺らぎだけで完全燃焼できるギリギリまで絞るという感じです。

  8. osouzi3 より:

    川原さんありがとうございます。
    煙突からの煙を目安にですね!

  9. かわはら より:

    osouzi3さま:
    上手に燃やせると良いですね。慣れないうちはコマメに煙突チェックです。

  10. shige02 より:

    この記事を見ると、放射温度計がちょっと細くなりました。
    何度か正確に計りたいとは全く思いませんけど、任意の場所がさっと測れるのなら、各ストーブの部位が立ち上がるときにどういうふうに温まるかとか、各部位が巡航運転時にどれくらいの温度か、なんてことを把握できるわけで、便利そうですね。
    まあ、かなり無精者なので、エコファンの周り具合で温度を把握している、というか、周りが遅くなると適当に薪を足しているような使い方ですが、自分の使っているストーブの、本来の能力というものがどういうものなのか、知りたくなる記事でした。

  11. かわはら より:

    single02さま:
    そういう使い方の時にも、あると便利なツールです。
    ある程度把握したら、後は感覚でも大丈夫になるのですけどね。