住宅の内装壁に良く使われている石膏ボード。裏面に「燃えない」とか「不燃」とか印刷されているので、耐熱と勘違いしている人が多いが、それは大きな誤解だ。
実は石膏ボードは、あまり熱に強くはない。そもそも石膏をサンドイッチしてこのように印刷されている部分の素材が紙なのだ。そして熱が長期に渡って加わり続けると石膏が水分を失ってボロボロになって砕けやすくなる。

このように間柱、胴縁に固定されて室内壁として多用されている石膏ボード

試しにバーナーで炙ってみる

紙の部分は炎を上げて燃える
内装壁のうち薪ストーブ周りだけでも、可能であれば石膏ボードではなくケイカル板にすれば安心だ。さらに、この部分の間柱を垂木ではなく鉄骨にすれば、炉壁レスのすっきりとした薪ストーブ周りも実現する。(間柱が垂木の場合には、ケイカルの内装壁にした場合でも、空気層を伴った炉壁が必須)


コメント
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石膏ボードは不燃ボードとも呼ばれているために勘違いする方が多いですね。それは工務店・建築士でも大勢いらっしゃるから困ったことになっています。幸いウチに見えた方は変更を指示できますが・・・・ほとんどの設計図がそうなっていますから、それで施工されている方は相当数いると思います。ご自宅が石膏ボードにタイルを貼り付けただけの炉台の方は注意されたほうが良いですね。
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koudaさま:
何事も思い込みで判断しないで、正しい知識で取り組みたいですね。
専門家でも、けっこう薪ストーブ関連に関しては誤った認識が多いですよね。
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建築基準法施行令で定められている不燃材料とは、建築材料に通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始20分後まで、以下の条件を全て満たす材料として国土交通大臣が認定したものです。
1.燃焼しないものであること
2.防火上有害な変型、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
3.避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。
石膏には、約20%の結晶水が安定した形で含まれていて、火災時に石膏ボードが高温にさらされるとこの結晶水が熱分解し、水蒸気となって徐々に放出され、温度の上昇を遅らせる働きをすることもあり、不燃材料として認定されています。
結晶水が抜けたボードは、ボソボソになっていて、不燃材料どころか、ボードとしての性能も持ち合わせていません。
火災ほど高い温度に晒されるわけではないでしょうが、低い温度でも長時間にわたって熱を受ければ、石膏の成分が、二水石膏→半水石膏に変化します。
実験では、100度でも6時間で完全に半水石膏化したとのデータもあります。(200度なら20分)
200度はともかく、100度なら炉壁でもありえる温度となりますから、やはり、石膏ボードを炉壁の下地として使うのは避けるべきですね。
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ゆで落花生さま:
具体的な定義やデータのフォローをありがとうございます。
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部屋の角で炉壁がL型なのに、炉壁後ろの通気は側面からだけというのをよく見かけますが、というよりその方が多いようですが、長時間焚く場合は、奥まった角の辺りは部屋の壁が100℃越えはありそうな気がします。
やはり、炉壁下部は全部塞いでしまわない方がよいと思うのですが、いかがでしょう?
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バーナーをあてた部分では燃えなかったので、他の箇所で紙を故意にめくって火をつけていませんか?
紙だけになれば、燃えるのは当然だと思いますよ。
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山口透さま:
空気が流れるように、開けておいた方がより良いと思います。
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K2さま:
剥がさなくても写真の通り、赤く炭化して燃えているのが確認できますね。炎を立ち上がるのばかりが燃焼ではありません。
そして、剥がせばこのように炎を上げて燃える素材が貼り付けられているということを示した写真です。
石膏が水分を失ってボロボロに崩れたのを見たことありますか?レンジ周りなどでは、そうなって石膏と紙が剥離してしまっている部分もあります。
この「当たり前」のことを知らずに「耐熱」と思い込んでいる人に対しての記事ですので、趣旨をご理解いただけると幸いです。
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自分は自分で家を作ったから知っていることですが、普通に暮らしていたら、石膏ボードは燃えないと書いてありますし、勘違いする人も出てきそうですよね。
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single02さま:
工務店や設計事務所の人でも勘違いしているケースが多いので、一般の人はなおさらだと思います。