
天板のグリドルを外したところ

天板を取り外したところ(乗っているだけなので持ち上げれば外れる)
天板を取り外すとインナートップが見える。インナートップの内側(下側)を、触媒を抜けてきた排気が煙突に向かって抜けていく構造となっている。
インナートップは、本体ボディの前後に13ミリのボルト4本で固定されている。メンテナンスの際にネジを緩める時にも、炉内で直接炎に触れる場所ではないので、熱で固着してしまって回せないというようなことはないだろう。
このボルトを取り外すと、上部バッフルが出てくる。この上部バッフルは4本の10ミリのボルトで固定されている。これも炉内で直接炎に当たる部分ではない。
※直接炎に当たらないので、比較的熱によるダメージは少ないけど、それでも分解清掃の際にはアンチシーズ(焼き付き防止剤)を塗っておいた方がより安心

組み付けの際にはアンチシーズを塗っておいた

上部バッフルの穴二つに触媒をセットする

10ミリのボルトを4本外して、上部バッフルを取り外すと、下部バッフルが出てくる
このパーツが炉内の炎の直接さらされて熱によるダメージを受けやすいけど、ボルトで固定されずに乗ってるだけなので、変な力が加わらずに比較的長持ちするだろう。交換の際には、上に持ち上げるだけで取り外せるので変形しても、それほど苦労しないだろう。

下部バッフル板を持ち上げて撤去すると上から炉内が見渡せるようになる。
メンテナスの時にも、楽に確実に、細部に至るまで綺麗に掃除して、手入れできる構造だ。

この長細い四角いスリットが、上部バッフルと下部バッフルの間でサンドイッチされた部分の背面にある。上部バッフルと下部バッフルの空間を通って、二次燃焼用の空気が背面から全面扉の上部に向かって供給される構造になっている。バッフル板を空気で冷却して保護する効果と、ガラスのエアカーテンを兼ねる二次燃焼用の空気が熱せられてガラスを煤けにくくする相乗効果がある設計になっている。
このように国産の鋳物製薪ストーブAGNIは触媒式でありながら、排気の切り替えダンパーなどの壊れやすい可動部分がない設計で、メンテナンス性、分解性にも非常に優れていて、特殊工具なしで比較的簡単に分解清掃できる構造になっている。13ミリと10ミリのスパナだけで、他には何も要らない。
薪ストーブを大切に長く使ってもらいたいので、壊れにくく、メンテナンス性が良いかどうかというのは、薪ストーブ店としてユーザーにお勧めする際には極めて重要なチェックポイントなのだ。ユーザーが余計なメンテナンスコストを負担しなくて済むというメリットだけでなく、販売店側のメリットも大きい。将来的に「故障したから修理してくれ」という依頼が集中しないで済むのだ。もし、壊れやすいストーブを販売して、そうなると身動きが取れなくなって、他の仕事ができなくなる。そういう意味においても、このAGNIは合格点を与えられる。

