パネルヒーターのような印象の蓄熱式の薪ストーブ

北海道の二日目は珍しい薪ストーブを見学する機会に恵まれた。
もうだいぶ前に煙突メーカーの相談を受けて高木工業所のものをお勧めした。そのアドバイスの通り、設置した薪ストーブ店に強くリクエストして取り寄せてもらうことに成功したという報告を受けて、見に行くことになった。
北海道の厳寒の環境に対応した高気密高断熱住宅と相性の良い薪ストーブで、重量400キロの蓄熱式のものだ。天気も良くそれほど寒くはなかったけど、火を入れてもらって2時間程度かけて、じっくり体感することができた。滅多に見られないものなので、とても勉強になった。
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6本の薪を炉内に立てて、上から着火方式で火入れ
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それほど炎の勢いがない時に、扉を開いても室内側への煙の漏れは皆無(24時間常時換気中)
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ロウソクのように上から炎が回っていく
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薪全体に炎が回る
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最終的に熾火になった状態
一番印象に残ったのは「オートマチックで全くといっていいほど手がかからないこと」だ。最初に炉内に目一杯入る6本の薪を突っ込んで、上から着火方式でマッチ一本で火をつけたら、その後は全くいじる必要がない。空気調整はフルオートで温度が上がると勝手に調整してくれるようになっている。その後の二回目以降の薪の追加の必要もなく、最初に炉内に入れた薪が全て燃えて熾火になる頃には、しっかりと本体が蓄熱して長時間熱を放射し続けてくれるからだ。あまりに手間がかからないので、薪ストーブというより、家電製品のような印象だった。本体の石も触ってもヤケドしない程度の、じわりとした熱で、パネルヒーターという感じだ。
薪も朝と夜に6本づつ、一日12本だけの消費なので、燃費も非常に良い。一回焚けば半日ずっと熱をじっくり放射し続けてくれるのだ。高気密高断熱住宅と相性がとても良い特性だと思った。
マニアックに空気調整したり、薪の組み方を工夫したりという、これまでの薪ストーブとは全く違うイージーオペレーションで、誰にでも簡単に使える印象だ。色々テクニックを駆使して調整したい人には「あっけない」という感じで物足りないかもしれないけど、面倒なのは嫌という人にはぴったりだ。
炉内や天板で料理するような使い方は考えないで暖房器具として割り切ることができれば、これもありかもしれない。
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コメント

  1. tanaka より:

    先日はわざわざありがとうございました。
    見ていただき計画に間違いがないことに安心いたしました。
    パネルヒーター。
    薪ストーブ知らない人に蓄熱型の・・って説明しても理解してもらえませんが、パネルヒーターという一言で説明が済みそうです。
    お構いできず、逆におみやげまでいただき恐縮です。
    また何かありましたら連絡いたしますのでよろしくお願いします。
    これからもブログ拝見します。

  2. かわはら より:

    tanakaさま:
    こちらこそ、タイミング良く声をかけていただいて、ありがとうございました。
    なかなか見られない貴重な機種を実際に見られて勉強になりました。
    これからも、よろしくお願いします。