鉄骨造りの巨大建造物への煙突の設置問題

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パっとこの角度から見ると特に問題ないように見えるけど・・・
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玄関ホールにゆったりと設置されているバーモントキャスティングの薪ストーブ
年に何回かだけど、風向きが壁面にぶちあたる強い風が吹く日に、煙が煙突に抜けていかないで室内側に逆流してしまって、臭気で大変なことになるという話だった。
壁面に風が当たると、その部分の圧力が高くなる。煙突トップの周辺が高気圧になり室内側は相対的に気圧が低くなり、煙のドラフトによる圧力差よりも強くなると煙を煙突の内部を押し下げて、行き場のなくなった薪ストーブの空気取り入れ口から排気されてしまうというメカニズムだ。
この現象を解決するには軒先よりもかなり高く、そして屋根の勾配の影響を受けないくらいまで伸ばす方法が一般的だ。しかし教科書通りに配管するのは、この環境だと現実的ではない。
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建物全体との対比だと、こうなる
四階建てのビルと同じくらいの高さの巨大な鉄骨造りの建物なので、そこまで煙突を伸ばしてしまうと、煙突掃除が不可能になってしまう。トップへアクセスできないと、詰まって全く使えなくなってしまう。陸屋根の普通のビルならば屋上から簡単にアクセスできるけど、このような瓦葺きの巨大な屋根なので安易に伸ばすわけにはいかない。
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建物の脇に停まっている軽トラとの対比で建物の大きさが判る
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正面からの光景
強制排気システムを採用すれば、この問題は解決するけど、電気を常時必要とするものは使いたくないということだった。
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コメント

  1. Mr.トリデ より:

    某番組風に言えば、
    「匠は、この難題をどう解決するのか、皆さんで推理してみてください♪」
    といったところでしょうが…

  2. かわはら より:

    Mr.トリデさま:
    この難題をどう解決するかが問題なのですが、実際に施工しただけでは、すぐに効果が確認できないのですよね。
    シーズンに数回しか起きないことですから、一冬使ってもらった後のレポートを待ちたいと思っています。