薪ストーブをやりはじめる前は「薪が自分で集められるだろうか?」という心配があるのも当然だと思う。最初は情報がないので、どうすれば良いのか判らない。
しかし、ちょっとしたことを実行するだけで、簡単に集まるようになる。近所に、造園屋さん、神社、お寺、公園などの剪定した樹木が積まれているような場所があれば「薪ストーブの薪にしたいから、いただけないでしょうか?」と声をかけてみることだ。その際に「**町の**です」と自分のことを明らかにして怪しい者ではないことをアピールすると成功率が高まる。
とりあえずダメ元で、断られてもあまり気にしないようにすると良い。断られたら心が折れてしまうような繊細さは、これを機会に捨てよう。状況や運次第だけど、7割くらいの確率でゲットできると思う。断られる場合は、既に引き取り先が決まっていたり、廃棄処分のルートを変えられないという先方の事情があるだけで、意地悪されているわけではない。
原木そのものは、このように、ちょっとした声かけ次第で意外と簡単に入手できる。
それよりも重要なのは、その原木の保管場所、薪割りの作業場所、薪として作成した後の乾燥場所の確保だ。薪ストーブだけで全館暖房する場合の理想は2シーズン分の薪を積んで置ける薪棚、そして薪割りの作業スペース、原木の蓄積スペースの確保だ。乗用車6台分くらいの駐車できるくらいの広さががあれば理想だ。
田舎の方であれば、自宅の敷地にそのくらいの薪スペースや動線が確保することもできるかもしれないが、普通の住宅地では無理があるだろう。その場合には、自宅以外の周辺に民家のない空き地を借りて薪作りの作業場所、保管場所にして、自宅の方には当面必要な薪をその都度、持って来るというのが合理的だと思う。エンジンチェーンソーでの玉切りや、薪割りの斧やくさびの音で近所迷惑になることも避けられる。
そうやって薪集めしているユーザーのブログを紹介しよう。
薪ストーブでいこう!其の四拾弐~実録!とーちゃんの薪集め・前編~
薪ストーブでいこう!其の四拾参~実録!とーちゃんの薪集め・後編~
自分で積極的に動けば、何とかなる。「動く時間が取れない」「気力、体力がない」という場合には「薪を買う」というお金で解決する選択肢もある。自分で動く場合にも結局は時間や労力がかかっっているので、それを冷静に金銭換算すると、買った方が安くつくということもあるので、自分の状況に応じて考えてみよう。