ドブレ640CB/760CB(セガン サファイヤ/トパーズ)の上手な使い方

ドブレ640C/760CB(OEMのセガン サファイヤ/トパーズ)はメンテナンス性に優れていて、コストパフォーマンスの高い薪ストーブだ。
最近では、けっこう人気も出てきて多く出回っているけど、意外と正しい使い方をしている人は少ないように思う。(きちんと説明できる施工店が少ないということでもある)
空気調整のレバーが一次と二次(エアカーテン)の二つあることで、慣れないとちょっと操作が難しいというか、戸惑う人もいるかもしれない。
煙突ダンパーをつけたり、オプションの外気導入アダプターをつけて背面からの吹き出しの調整もやりはじめたりすると、操作するところが合計で4か所になり、初心者にとっては難く複雑怪奇でマニアックに感じてしまうだろう。
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ドブレとセガンはOEMで外観デザインの違いだけで、操作方法は共通
「あまり難しいことはやりたくない、単純第一」という人は、煙突ダンパーも外気導入アダプターの背面の調整も全開にしておいて、まずは薪ストーブ本体の一次と二次の空気調整レバーの操作を極めることに専念しよう。ずっと空気調整レバーを全開のまま使っている人もいるみたいだ。また温度が上がってきたら一次、二次を全閉にしてしまう人が多いようだけど、一次も二次もスイッチではないので、基本的にはオンかオフみたいな全開、全閉という単純な操作はどうかと思っている。全閉から少しだけミリ単位で戻すくらいの微妙な操作をした方が良好な燃焼に繋がる。
一次の調整のコツは薪が燃え尽きた時に燃え残りの炭がどれだけ残るかで判る。全閉にするとかなり燃え残るし、開くにつれて燃え残りが少なくなってくる。熾火が長持ちして、なおかつ、燃え残りが少ないという微妙なポイントを見つけよう。薪の乾燥、樹種や太さや量や組み方、煙突の長さ、折れ曲がりの有無、シングルかダブルか、標高(気圧)などの環境によって違うので、何ミリ戻しがちょうど良いかというのは一概には言えないので、実際に焚いた翌朝の状態で判断しよう。
二次の調整のコツは炎の立ち上がり方、炉内の明るさ、煙突からの目視確認できる煙が出るかどうかで判断できる。炉内が暗くならないで、明るい炎と暗い炎が半分づつくらいで、なおかつ煙突トップから煙が全く見えないで透明や揺らぎだけの排煙が正解だ。その状態を確実に作れるように習熟しよう。少しでも白い煙がトップから確認できる状態は「不合格」だ。不完全燃焼していて、本来であれば炉内で燃えて熱になるはずの成分を大気中に無駄に捨てている。さらにガラスが煤けたり曇ったりするようであれば、問題外のレベルの低さだ。
よくネット上で(最近ではNHKテレビでも!)「オーロラ」とか言って、揺ら揺ら揺れた消えかけたような炎の炉内の様子を自慢している動画を見かけるけど、それを真に受けた閲覧者が誤った方向性にいかないことを願っている。炉内の炎が見かけ上は妖艶で綺麗かもしれないけど、その見た目の美しさに騙されて、本質を見てない状態だと思う。実際にはその暗い炉内のオーロラ、ゴースト状態は、明らかな不完全燃焼なので、十分な燃焼効率ではく、暖かさもイマイチだし、煙突には煤がつく。その状態で煙突を確認したらら、煙や臭いを出していることを認識して欲しい。目視確認できる煙が出てない状態のオーロラ炎なら良いけれども、そんなのはまずない。蒸気機関車や炭焼きのような状態になっているはずだ。ネット上のオーロラ動画時の、煙突からの煙の状態も同時に公開して欲しいと思う。煙突から目視確認できる白い煙が見えないオーロラならば良いが、本当にそうなっているかの検証も必要だと思う。
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ダンパーの操作も角度の微妙な調整が要求される
ダンパーの調整がどうのとか、背面からの外気導入キットでの空気調整がどうのとか言うのは、その後の段階だ。車の運転に例えると、まだ免許取り立てで、やっと街中を走れるようになった腕前なのに「サーキット走行でカウンターステアがどうの」とか言っているのと同じようなものだ。車の運転が、ハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作は全部連携していて、なおかつ、スイッチのようにオンオフでないことと同じで、薪ストーブの空気調整も、全て微妙な操作が要求されるのだ。
それから、薪ストーブの表面温度が何℃になったら、レバーをどうするというのもいただけない。そもそも、その温度計が正確かどうか、どの場所で計測しているのかも判らない状態だから議論にもならない。ドブレ640CB/760CB(セガン サファイヤ/トパーズ)の場合は右側の柱状の上部分で250-300℃くらいで使用するのが標準的だけど、バイメタルの温度計は誤差が50℃くらい平気であるし、放射温度計も正しく使っていると限らない。説明書通りに、至近距離で計測しているという前提でないと話がかみ合わなくなる。

一般的なバイメタルの温度計は50℃くらい誤差があることが普通だ。
放射温度計もレーザーポインターの点を中心とした、一定の角度上の円の面積の平均値を示しているが、それを認識しないでピンポイントで計測していると誤認して、はるか遠くから計測して半径50センチとかの円内の平均値計測が実態という誤った使い方をしている人が多い。

このように計測範囲が円表示される放射温度計だと使いやすい

仮に正しい測定器具の使い方をして、正確に温度測定しているという前提条件ができたとしても、次に「どれだけ温度を上げてから操作するか」については、薪の量や質、熾火や灰の量、気温、気圧、煙突などの環境によって常に違うので、一概には言えない。
ダンパーの操作や背面からの吹き出し空気の調整は、温度計なしでも、炉内の炎や煙突からの煙の状態を観察して上手に使いこなせるようになれば自然と解ってくるのだけど、敢えて言えば、本体の空気調整レバーの操作以上に「全開」か「全閉」かではなく微妙で繊細な操作が要求される。慣れないうちに手を出すならば、煙突からの煙に注目すると良いだろう。煙突から目視確認できる白い煙が見えた時点で操作はNGで間違ってると判断できる。
他店で施工したユーザーからメールでよく相談を受けるけど、現場に行かないで文字で伝えられる範囲ではこれが限界だ。
これ以上は、実際に現場に行って焚き方を実際に見ないと何とも言えない。(メールで相談を受けることもあるけど、これ以上の説明は文字だけでは無理なので、正しいアドバイスのためには、現場に行って個別に確認しないと、どうしようもない)
本当に必要ならば、距離に関係なく、他店で施工した遠方の現場でも2万円のコンサル代で対応するので、遠慮なく呼んで欲しい。交通費や日当を考えれば実質的には無償のボランティアになるのだけど、他店できちんと説明を受けてない難民状態の薪ストーブユーザーでも、上手に使いこなしてもらいたいという気持ちで行っている。今回例に出したドブレ640CB/760CB、セガン サファイヤ/トパーズに関わらず、他メーカーの別の機種でも対応する。さすがに「その必要経費は払いたくない、無料で他店で施工した案件のフォローをしてくれ」っていう虫の良い話にまでは対応できない。
メールやネットだけでゼロ円で何でも手軽にサクっと解決しようと考えている人も多いけれども、本質的な重要なことは、そういうふうことでは安易には得られない。私も現状、このブログでできる範囲での情報提供はしているけど、あくまでそれは「一般論」「最大公約数的」なことなのだ。個別の環境でのカスタマイズが現実には必要になってくる。それは現場に行って実物を見て、対面して初めて提供できることだ。
薪ストーブ難民になりたくなかったら、施工の段階から私に任せてもらうのが一番確実だ。本質的なところは、文字だけでは伝えきれない。ブログを熟読、読了してくれるくらいの人は、私に依頼してくれているので、心配ないけど、表面的な部分だけを拾い読みして、安易に質問してくる人は要注意だ。

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