チムニー(煙突囲い)は、単純に箱を屋根の上に乗せるだけはなく、柱、骨組みを小屋裏部分まで貫通させて、梁や桁などの建物の主要構造部分に固定して、地震や台風に対する強度を確保する
【参考データ】
※配管に使用する二重断熱煙突の直径は200ミリ
※火打ち、梁、桁などの木部と煙突表面の離隔距離は125ミリ確保できれば理想だけど、難しい場合は50ミリ程度でも可能
※二重断熱煙突の小屋裏付近での表面温度は通常使用時は80℃程度
※ストレートに真っすぐ煙突を立ち上げる施工が理想なので、それができる設置位置を検討
(どうしても難しい場合はチムニー煙突芯と薪ストーブ口元煙突芯のオフセット寸法の打ち合わせが必要)
固定金具を取り付けて、煙突をチムニー内部に通すのでチムニー天端から下方向へ400ミリの範囲に厚み50ミリ以上の木下地が必要(棟側水上側の一面のみでOK)
■チムニーの寸法■
【仕上がり外寸】 770ミリ以下(板金、サイディング、左官、タイルなど仕上げ材は自由)
【仕上がり内寸】 450ミリ(12ミリ厚のケイカル仕上げ)
【高さ】 屋根上のチムニー側面の水上、水下の中間部分で屋根から天端まで1200ミリ推奨
※上から角トップ(既製品)を被せるので、上部の仕上がり時の雨仕舞いは考えなくてOK(断面、骨が見えていても良い)
※煙突工事まで持つ程度の仮の雨仕舞い(ベニヤ+防水シートなど)で蓋をしておく
※雨仕舞いのため谷を作らないようにチムニー下部の屋根との取り合い部分の棟側(水上側)に雪割り作成を推奨
豪雪地帯に設置するチムニー
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通常の地域に設置するチムニー
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チムニー(煙突囲い)の下端(天井裏部分)から上方向に400ミリの範囲に厚み50ミリ以上の木下地(棟側の一面のみでOK)が必要
通常は天井裏のこの部分はケイカルで覆われているけど、木下地の説明のため解りやすくするためにケイカルを打たない状態で固定金具を取りつけているケースを撮影
チムニー下端の処理(室内側の天井部分)は上から透過(投影)で450ミリ角で開口
透過(投影)で600ミリ角の化粧板で貫通部分を隠すので石膏ボードの天井の場合は天井裏に木下地必要
■煙突固定金具の木下地■
※チムニー上端、チムニー下端、二階床~一階天井貫通部分、炉台上の4か所が基本
※吹き抜けの場合には固定位置を要検討
(主要構造部分に固定できない場合には以下の方法)
薪ストーブ設置場所周りの施工例(その1/壁面に対して平行設置)
■煙突芯の位置■
壁面に対して平行に設置する場合→壁面から350ミリ
■煙突固定用の壁面内下地■
FLから1200ミリから1600ミリの範囲の石膏ボード壁面内に50ミリ厚以上の木下地(400ミリ×400ミリ)
■炉台■
奥行→薪ストーブの全面扉からフローリングまで700ミリ推奨
幅→1800ミリ以上推奨
タイル、レンガ、鉄板などの不燃材仕上げ(構造用合板の上に施工する場合にはケイカル12ミリ厚+10ミリ厚タイル以上を推奨)
狭い場所に200-300kgの荷重を受けられる補強(基礎と一体化させるのが理想)
■炉壁■
高さ→1200ミリ以上
36ミリの空気層+12ミリのケイカル板の下地で不燃材仕上げ(左官、タイルなど)あるいは、レンガ、ブロック積み、鉄板など
■外気導入■
設置場所によって床下または壁面から直径150ミリのアルミフレキで導いて、薪ストーブに近い低い位置に設定
(燃焼専用に必要なので、室内の計画換気とは別途)
※上の写真では判りやすくするためにストーブの前にガラリをつけている施工例だけど、後ろ側で目立たない場所の方がベター
※外気導入について詳細は以下の記事を参照
薪ストーブ周りの施工例(その2/コーナー45°設置)
■煙突芯の位置■
機種によって異なるので要打ち合わせ
■煙突固定用の壁面内下地■
FLから1200ミリから1600ミリの範囲のコーナー部分の、内装石膏ボード壁面内に50ミリ厚以上の木下地(400ミリ×400ミリ)
※実際に使うのはどちらか一面だけど、打ち合わせの伝言ゲームでミスがあるのを防止のため左右の両面に
■炉台サイズ■
900×900のスペースのコーナーには収まらないので付近の窓に注意(1800×1800のスペースを推奨)
タイル、レンガ、鉄板などの不燃材仕上げ
狭い場所に200-300kgの荷重を受けられる補強(基礎と一体化させるのが理想)
■炉壁■
高さ→1200ミリ以上
36ミリの空気層+12ミリのケイカル板の下地で不燃材仕上げ(左官、タイルなど)あるいは、レンガ、ブロック積み、鉄板など
※12ミリ厚のケイカル3枚を既存壁の上に間柱として使って、36ミリの空気層を確保して炉壁を大工仕事で作成
※その上に12ミリ厚のケイカルを打ち付けて、その上に漆喰や珪藻土などの左官材料を、内装壁面と同時に塗って仕上げる
※石膏ボードは熱に弱いのでNG
炉壁上端の処理のクロースアップ
炉壁下端の処理のクロースアップ
※このように炉壁裏面の空気層内の下から上に空気が流れるように作成するのが理想
■外気導入■
設置場所によって床下または壁面から直径150ミリのアルミフレキで導いて、薪ストーブに近い低い位置に設定
(燃焼専用に必要なので、室内の計画換気とは別途)
※上の写真では見えていないが、炉台の奥の煙突芯付近にガラリがついている(炉壁下部のコーナー付近でも可)
※ガラリ設置イメージは以下の記事を参照
(炉台)
(炉壁)
■問い合わせ先■
かわはら薪ストーブ本舗
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