基本はフルパワーでガツンと焚くことに尽きる。中途半端にトロトロ焚かない。
高温で、空気を絞ってもきちんと二次燃焼する状態を作り出すのが上手に焚くポイントだ。(具体的な表面温度の目安は、機種や計測場所によって違うので、最終的には炎の立ちあがり方や煙の出方で判断するしかない。取り扱い説明書も壊れないための安全マージンのサバを読んで低めを推奨しているケースが多いので、あまり当てにならない場合も多い)
初心者のうちはビビって温度が上がる前に空気を絞ってしまいがちだ。ベテランでも薪の消費量が増えると思って、早めに空気を絞ってしまう人もいるけれども、二次燃焼を起こさない低い温度で焚くと、かえって燃費が悪くなる。クルマの運転にたとえると、高速道路の合流車線でアクセルを床までしっかりと時速100キロまで加速してから、アクセルを緩めるというイメージだ。(十分に加速しないでアクセルを踏み続けていると低いギアのままで燃費が悪いのも推測がつくだろう)
ガツンと焚いてから空気調整して、炉内が熾火になって次の薪の投入スペースができたら、空気を再び全開にしてから、数本の薪を投入して、空気はすぐに絞らないで、その薪をしっかりと燃やす。炉内が熾火になった状態だと炎が立ちあがってないので、薪ストーブの表面温度もそれなりに下がっているから、温度が上がるまで待ってから空気を調整する。あとはその繰り返しだ。
薪ストーブが巡行状態に入って一度空気調整をしたら、あとは出力を絞るのは難しい。薪の投入を止めて鎮火させる方向にもっていくしかない。それで部屋が暑い場合は窓を開けて室温を下げるしかない。不快なほど暑くなりすぎる場合には、薪ストーブの機種の選定を誤ったとしか言いようがない。高気密高断熱の家の場合には小型ストーブにしないとそういうことになりがちだ。その場合には、小型ストーブと入れ替えるか、今使っているストーブの隣に小型ストーブを置く二台体制で気温によって使い分けるという方法もある。
二台のサイズの違う薪ストーブを状況によって使い分ける方法もある
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コメント
ドブレ640ユーザーです。参考になります。2月下旬に極端に燃えが悪くなったので煙突掃除をしたらトップが詰まっており、全体でドンブリ3杯分のススがでました。巡航運転で本体の温度が200℃以上になるよう気を付けていたのですが、空気の絞り過ぎが原因かもしれません。薪は1年半以上乾燥を使用していました。これからは薪をケチらず、ガツンと焚くようにしたいと思います。
ひとくんさま:
煤で煙突トップが詰まる場合には、焚き方に問題があると判断できます。本体のどの部分かによりますが、200℃でも、まだまだ温度が低い場合もあります。
一度温度をしっかり上げれば空気を絞っても大丈夫なのですが、その前に絞ってしまうのが原因だと思われます。
アドバイスありがとうございます。温度計は正面扉の右上につけています。これからは焚きつけ後、250度に上がるまで空気調整しないように焚いてみます。ただこれまでの経験から、空気調整してから250度以上をずーっとキープするのは難しいと感じています。
ひとくんさま
その場所であれば250は最低です。300位まで上げるべきです。
かわはらさん
分かりました、300目安に焚いてみます。ありがとうございました。
ひとくんさま:
きっと今までとは違う世界が見えてくると思います。その温度までビビらずにガンガン焚いてみて下さい。