薪ストーブつながりで、どんどん新しい世界が広がっていく。先日、住宅地での無煙コンサルにお伺いしたところが、楽器工房&音楽教室だった。薪ストーブのレクチャーの合間には、逆に音楽やオーディオの話も聞かせてもらうことができた。セパレートのCDプレイヤーなどの、どんな高級CDプレイヤーよりもCDを良い音質で聴くことができる安価な機器があるということを教えてもらった。それが、ローランドのデジタルレコーダーR-05だ。スターウォーズのR2D2みたいなネーミングで、かわいくて高性能というところが共通している。
この機器は単独でマイク内蔵のため高音質で生録音と再生ができるけど、CD音源を聴く場合には以下の手順が必要となる。
まずはパソコンにcd2wav32というフリーソフトをインストールしてCDの音楽をパソコン内にWAVファイルとして保存する。インストール後に設定をデフォルトのままではなく「設定」→「取り込み」メニューから「読み出し方法の設定」で「2パスフレーム間補正」を選択。その下段のチェックボックスには「エラーリポートON」「デジタルエンファシスON」「曲の先頭無音録音しない」にチェックを入れる。これで自分の好みのCDをCDドライブに入れて取り込みボタンを押せば高音質で、まずはHDDにWAVファイルが保存される。
そのファイルをSDカードにコピーしてR-05のカードスロットに挿入すれば準備OKだ。実はSDカードによっても音質が違うらしく何十種類もチェックした結果、上海問屋のDNF-SDH32C10がベストらしい。どうせ、これからゲットするのであれば、音質が良いと確認が取れているものを選択しよう。
コンサルに行った特典(?)を生かして、音質改善のためのスペシャルチューンも施してもらった。電池にパラレルにフィルムコンデンサーを付加。ケースが振動して悪影響を与えるため取り払い、内装パーツには振動防止のための切り溝が入っている。
電池もアルカリ電池よりもニッケル水素電池の方が良いらしい。電池は現在チューニング待ちなので、とりあえずはアルカリ電池で聴いているけど、それでもCDプレイヤーと聴き比べて、明らかに音が良いのを実感している。私は中島みゆきが好きなので、最新アルバムを聴いてみた。バスドラムやベースなどの低い音から、シンバルなどの高い音まではっきりと聞き取れるのはもちろんのこと「こんな音が入っていた?」みたいな感じでベールのはがれたクリアなサウンドだ。しかもボーカルもこれまでCDの時には余韻がフニャっとした印象があって耳障りな感じだったけど、それがなくなって、とても聴きやすくなった。目の前でみゆきさんが歌っているようだ。
今までは「しょせんCDなんてこんなもの。SACDでなくては」と思っていたけど、これならば十分に聴ける。やわらくて綺麗な音だ。少し前に従来の一枚3000円程度の銀+ポリカーボネートのディスクではなく、一枚10万円程度の金+クリスタルガラスのクリスタルディスクがリリースされた。音は従来のCDより明らかに良いようだけど、CDプレイヤーの性能や原理の影響は受けてしまう。原理的には回転部分がないこと、光学ピックアップのサーボ補正がないことから、音が良くなるのは当たり前のことかもしれないけど、ここまで音が良いとなると過去のCDもR-05に取り込んで聴き直してみたくなった。
薪ストーブの炎を眺めながら、ワインを飲みつつ、高音質でCDを聴く。秋冬の夜長には最高の過ごし方だ。
わずか3万円程度の投資で300万円クラスのCDプレイヤー以上の音を得られるわけで、オーディオ好き、音楽好きにとってはコストパフォーマンスが極めて高く、満足感が得られると思う。
コメント
これはおもしろいですね!
いまちょうどCDプレーヤーが故障していて物色中なんです。
これは、DAコンバーターは内臓ですか?
アナログ出力があれば最高ですね。
あまり音が良すぎると、雑に作られてるCDは聞きたく無くなるというデメリットもありますよね。
(^_^;)
巷では、CDプレーヤーだけどSDで24bitデータの再生もできるというのがあり驚きました。
かなパパさま
はい。DAコンバーター内蔵でアナログ出力はヘッドフォンと兼用です。ラインアウトではないですけど、高音質でアンプにつないで問題ないレベルです。
これだと録音の悪いCDと良いCDがはっきり判ります。フラットで高音質なCDはこのR-05で聴くと気持ち良い音ですが、逆に録音状態の悪いCDはCDそのままの方がドンシャリで聴きやすかったりすることもあります。
この機器も24bit/96KHzで録音再生できますから、とても音が良いです。プロのミュージシャンの楽曲の記録、練習用としても耐えうる性能だということです。