残念なメタボ薪

薪が乾燥しているのが必須というのは前提条件だけど、乾燥さえしていれば、それで良いというわけではない。形、サイズも重要な要素だ。

自分で薪割りする時には、基本的に縦横比が1:1の正方形に近い断面になるように心がけて割っている。

この状態が一番燃焼状態が良いからだ。太すぎる薪は炎が立ちあがりにくく、不完全燃焼しがちだ。適正なサイズに割れば、炎として熱になってくれる成分を、煙のまま無駄に煙突から捨てることになる。火持ちが良いというのも、誤解だ。火持ちは薪の質量に比例するので、太いのを1本入れても、その太いのを4つに割ったものを入れても同じだ。

太いものを1本入れると空気を大量に入れないときちんと燃えないし、細いものを4本入れれば空気を絞ってもきちんと二次燃焼するので、むしろ後者の方が火持ちが良いとも言える。

しかし購入した薪の場合、作っている人が薪ストーブを使っていなかったり、太い薪の方が良いと思っていたり、何よりも薪割り作業の手間をかけたくないことが意識的、無意識にあるので、大割りや長方形のものを量産しがちなのだ。

薪を購入している人は買った極太や長方形の薪をそのまま使うのではなく、もう一度割り直す手間をかけてやると、大幅に薪ストーブの燃焼状態が良くなる。斧と鉈あるいは、手軽にいくならキンドリングクラッカーがお勧めだ。

これらの道具を揃えて、筋肉質なアスリート薪を作成して、本来の薪ストーブの能力を発揮させてあげよう。メタボ薪をアスリート薪に改造するくらいでは、自分のダイエットにはならないかもしれないけど、気分爽快になれる。

薪ストーブの快適さ、暖かさ、火持ちは薪で決まってくると言っても過言ではない。薪ストーブ本体よりもはるかに重要な要素だ。どんな高性能の薪ストーブを使っていても薪がショボくて残念ならば、そういう燃え方しかしない。トータルの性能に与える要素は以下のような感じだ。

薪>煙突>薪ストーブ本体

一辺が12センチもあり、なおかつ、縦横比が1:2

一辺が8センチの正方形に近い感じに割り直す

削ぎ落した細い部分も板状の長方形でこれもNG

板状の薪は炎に蓋をしてしまって、炎が立ちあがりにくくなる。

薪割台の上で立たないので、立てかけてそのまま割る

こういう細目の薪は焚きつけや再着火の時に活躍する。一辺が8センチの正方形に近い断面の薪を作ろうと心がけていると、こういう細目の薪もできるけど、細割り、中割りなどもあると便利なのだ。その時の薪ストーブの炉内の状況に応じて使い分けると良い。

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