薪ストーブの選択肢は鋳物か鋼鈑だけでない

一般的に薪ストーブの素材の選択肢として挙げられるのが、鋳物製か、鋼板製かの二択になりがちだ。しかし、その2種類しか知らないで、二択の中からだけ選んでいるのは、もったいなさすぎる。

薪ストーブは、それなりに高額な買い物なので、もう少し幅広い視野の中での選択肢から選ぶことをお勧めする。

実は、あまりメジャーではないけれども、薪ストーブの素材として、蓄熱性の高いソープストーン製の薪ストーブもある。即暖性で言ったら、鋼板→鋳物→ソープストーンの順番になるけど、蓄熱性で言ったらソープストーン→鋳物→鋼板の順番になる。

それぞれの性能、性質に一長一短があるので、どれが一番良いと断定はできない。それぞれのライフスタイルに合わせて、最適な選択肢を選ぶと良い。

この機会に、知られてないソープストーンの薪ストーブの魅力を紹介しよう。単に蓄熱性が良いと言っても理解しずらいので、具体的な状況を例示して説明しよう。

1.一晩焚いた後、完全に火が落ちて炉内に熾火もほぼなくなってしまっても、素材のソープストーンが暖かさを保ってくれて、朝表面に触れてもほんのり暖かい(体温以上だから40℃以上をキープしている)
2.鋼板製や鋳物製の薪ストーブを長時間焚くと「熱い」「もう焚かなくていいかな」というような強烈な刺すような痛いような状況となるけど、ソープストーン製の薪ストーブだと、柔らかい優しい暖かさがずっと続いて、長時間ずっと焚いていられるので炎好きにうれしい
3.薪の投入頻度も、明らかに少なくて済み、燃費も非常に良い

このように、非常に魅力的な薪ストーブだ。薪ストーブに求めることで「立ち上がりの速さ」を優先しなければ、本当におすすめできる。

これまでも私のお客様でも、鋼鈑、鋳物など複数の薪ストーブを使ったことのある人が、最後に選択したケースがあった。様々な機種を使ってきて、見る目を持った人だからこそ理解できる良さが、ソープストーン製の薪ストーブにはある。

ソープストーン、鋳物、鋼鈑の3種類の素材の薪ストーブ

天板の温度も250℃位になるので、余裕でお湯も沸騰する。

ちなみに、最近発売された薪ストーブは、ソープストーン製だから、鋳物製だからという素材によることでの「設計が古い」ということなく、少ない空気で効率よく燃費良く焚けるような最新の排煙規制に適合した設計になっている。鋼板製の薪ストーブとそん色ないレベルの気密性、燃費性能がある。

また必ずしも設計が古い薪ストーブだから悪いということもない。古き良き時代のドブレ700SL, ヨツールF500のように豪快に燃やせるストーブの魅力は今の時代になっても捨てがたい。車でも燃費を追求したハイブリッドカーの最新のプリウスより、15年位前のBMW M3の方が、明らかに運転が楽しいというのと似ている。

なかなか選択肢に出てこないソープストーンの薪ストーブ

かわはら薪ストーブ本舗北軽井沢店に導入したソープストーン製の薪ストーブ。オランダ製のアルテック「グランデノーブルデポ」の詳細インプレ、レポートは後日また別の記事にするけれども、今回の記事では鋳物製、鋼板製の二択になりがちな、薪ストーブの選択方法に一石を投じる意味でアップする。

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コメント

  1. ヒロ より:

    おはようございます。

    ソープストーン製の天板でもお湯が沸くのですか! それは凄い。速暖性よりは遅速でも蓄熱をとりたい人間なので、これは理想的なストーブですね。
    益々この薪ストーブを知りたくなりました。

    • かわはら より:

      ヒロさま;

      ソープストーン製でも天板で余裕でお湯も沸くし、実用性も優れています。

      意外と少ない薪で立ち上がってくれること、薪の追加投入の頻度も少ないことも特筆できます。

      少しづつレポートしていきます。