軽井沢町のウェブサイト上に「薪ストーブを適切に使用いただくため」というタイトルで、注意喚起のページが掲載されている。
不適切な設置や使用で、火災になるケースがそれなりにあるからだと思う。もともと、軽井沢町は別荘が多く、薪ストーブの設置率が高い。使っているユーザーが多いということは、適切に使っていないため、事故につながったのだろう。
これらの要因について、軽井沢町のウェブサイト上では触れられていないところを補足しておく。
まず低温炭化について、壁にレンガやタイルなどの不燃材料を使っているから大丈夫だと誤解している工務店、ユーザーがまだまだ多く、直接不燃材料を内装壁面の石膏ボードに貼り付けてしまっている施工がとても多い。これだと石膏ボードの裏面の間柱などの木部にまともに熱が伝わってしまい焦げてしまい、いずれ発火に至る。防止するためには既存の内装壁面と独立させて25ミリ以上の空気層を確保した炉壁を施工することだ。もう既に誤った施工で処理された場合は鉄板のついたての簡易的な炉壁を薪ストーブの背面と、既存内装壁面の間に置く対策が有効だ。
煙道火災の防止については、サイトに書かれているように薪の乾燥と、定期的な煙突掃除が有効だけど、見落としがちなのは煙突の種類だ。
火災防止の観点からも、シングル煙突で施工されている場合は、二重断熱煙突への入れ替えを検討することを強く推奨する。
灰の不始末に関して、軽井沢町のホームページには灰を取った金属製の容器を不燃材の床の上に置くように書かれているが、それだけでは不十分だ。炉壁と同様に、不燃材のタイルの下がベニヤというケースも多い。空気層が取られているケースはほぼないので、バケツをレンガなどで浮かして置いてやることをお勧めする。熾火の混じった灰を入れた金属容器は、かなり熱くなるので、床下の木部の低温炭化や発火のリスクが高い。
以上は軽井沢町の公式サイト上の薪ストーブに関する注意についての補足情報だ。薪ストーブに直接は関係ないけど、別荘地だと、草刈り機があった方が便利なケースが多い。電動の草刈り機の購入の際に軽井沢町から補助金が出る。購入価格の1/2までで、上限が5万円だ。ついつい、安いエンジン式の草刈り機を選択してしまいがちだけど、この補助金があるのであれば、便利で快適なバッテリー式にも手が届く。
バッテリー式の場合は、燃料を調達して2ストーロークオイルを混合したりする必要がないので、いつでも気軽に作業できるし、静かで振動もなく、また、排気ガスを吸うこともなく快適だ。
補助金の対象ではないけど、薪作りに必須のチェーンソーについても、最近はバッテリー式でも十分な性能を持つので、お勧めできる。
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