25年前の煙突工事は、スライドなしの積み上げ方式だった

25年使った既存の薪ストーブの鋳物の本体側面にクラックが入ってしまって寿命を迎えたので、入れ替えたいという相談だった。

入れ替え工事の当日に現場に到着すると、既存の薪ストーブと煙突は新築時に大工さんが頑張って取り付けたようで、なんと、スライド煙突を使わない積み上げ方式で、煙突が外れないという試練が待っていた。

薪ストーブの入れ替えのことを全く考慮していない施工だったので、煙突を外すのに苦労した。サンダーで切断してしまうのも一つの方法だけど、そうすると煙突が短くなり過ぎて、接続できなくなる。既存の薪ストーブと入れ替える新規設置の薪ストーブの口元高さを確認すると、メーカーは違っても、偶然ぴったりで、ほぼ一緒だったのだ。

そこで、既存の薪ストーブを煙突が口元にはまったまま、手前方向に平行移動させて煙突を斜めにさせながら強引に引き抜くという荒業で、何とか取り外すことができた。

新しい薪ストーブの取り付けも通常のやり方ではできない。普通は口元にスライド煙突で長さを調整して上から差し込む形になるけど、スライド煙突がなく、全く使わず煙突の長さが調整できないからだ。

そこで、新しい薪ストーブの口元を薪ストーブに取り付けずに、煙突に取り付けて、薪ストーブを平行移動させて口元を薪ストーブの上部に来るようにしてから、口元をボルトで固定するという裏技を使って、何とか設置できた。

今回は「既存煙突をそのまま使いたい」というお客様のリクエストがあったので、何とか対応したけど、薪ストーブの入れ替えの時には、既存煙突の手直しの可能性も考慮しておく必要がある。安易に本体だけサクっと入れ替えられないケースもあるので、要注意だ。

火入れ前に、分解方法、メンテナンス方法をレクチャーして、その後に普段やっているやり方で火入れしてもらった。

少し薪の量が少なかったので、途中で少し追加してから、順調に温度が上がっていった。新品の薪ストーブなので温度が上がってくると塗料が焼けて煙が出てくる。窓を全開にして焚き続けて、二次燃焼して空気調整するとろまでレクチャーしてきた。

なんとか入れ替えして、火入れできた

ネスターマーティン H43 B-top X

ネスターマーティンはモダンなデザインで直線基調のSシリーズと、クラシックでどっしりしたデザインのHシリーズが選択可能だ。内部構造はどちらも同じで見た目が違うだけなので、好みのデザインを選べる。

今回お客様がネスターマーティンを選択したポイントは「ダンパー操作による触媒運転への切り替え操作がなく簡単に取り扱える」「ガラス面が大きく、綺麗な炎を楽しめる」「分解性が良く自分でもメンテナンスできる」という3点だ。

これまで使っていた機種は、施工店からの取り扱い説明もなく試行錯誤して苦労して使っていたそうだ。今回は、設置後にきっちりとメンテナンス方法から火入れの仕方、そして操作訪問まで時間をかけてメンテナンスしてきたので、安心して使えると思う。

以前の機種とは、見た目ではっきり判るくらいガラスの大きさが増えたので、二次燃焼による綺麗な炎が楽しめることも感想としていただいた。

ネスターマーティンは通常のクリーンバーンの機種と違って、二次燃焼の吹き出し口が炉の奥や上部にはなく、炉の上から均一に供給される仕組みで、鋳物の薪ストーブの内側にさらに鋼板の箱入っている特殊な構造で気密性が良く、メーカーでは、それをWOODBOXと呼んでいる。詳細は以下の記事を参照して欲しい。

「炎が綺麗」とか「針葉樹でも高温になり過ぎず安心して燃やせる」などの特徴は、ネットでググれば、よくある情報だ。 もう少しだけ詳しく検索...

ネスターマーティンも、これまで別の機種を使っていたベテランユーザーが買い替えの2台目として選んでも、満足度の高い機種だと思う。

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