雨が侵入する二重断熱煙突

これまで、私のところに相談が来た他社施工の案件で、「二重断熱煙突の内部に雨がしみこんでしまった」というケースが複数ある。時間をかけて様々な検証をしているが、新規での設置後1年以内で、この問題が発生している。

ちなみに先日紹介した、強制排気ファンの案件も屋外側で使っていた煙突を、屋内で使ったところ、断熱材内部にしみこんでいた雨水が蒸発して噴き出してきた。水蒸気や水滴が垂れてきて、しばらくの間、床でバケツで水滴を受けるくらいだった。

横引きが6メートルの場合、その3倍の18メートルの縦の煙突があれば、セオリー通りだ。 今回の現場の場合には、地上から25メートルプールの縦...

数年前には、別の現場で、屋外の縦の立ち上がりの煙突の継ぎ目から雨が侵入してきてしまう相談を受けたこともある。

他にも室内側に雨漏れしてきたという相談も受けたことがある。
自社では国産の煙突で施工しているのでこういうトラブルはないけど、他社施工の案件の相談を受けるたびに「残念な煙突を使うとこうなるんだな・・・」と感じている。

このように、私のこれまでの経験から、ローコストの煙突は「二重断熱煙突」と言えども、信頼性、品質に疑問を感じてしまうのが実情だ。

高温多湿、多雨の日本の気候を十分に考慮に入れて設計されている国産の二重断熱煙突の場合には、構造的に雨漏れは発生しないなのだけど、海外製のものは、そこまでシビアに設計されてないケースが多い。
海外製の二重断熱煙突はローコストで製造することを優先していたり、アバウトな海外の生産基準で作られているので、国産に比べて雨が内部にしみこむ構造になっているところが散見される。

具体的には

  • コネクターのロック部分が切り欠きになっていて、継ぎ目からしみこんだ雨が断熱材を濡らしてしまう
  • コネクター部分に水切りが設定されてないので、インナー管の中まで水が入ってきてしまう

などだ。
ここらへんのことは、接続前に煙突単体の時にコネクター部分を注意深く観察すれば判ることなのだけど、接続してしまうと見えなくなってしまうので、雨による悪影響が出るまで判らなくなる。

雨漏れする煙突が、具体的にどの生産国のどのメーカーの物と書いたり、写真を掲載すると、同業他社の営業妨害になってしまうので、敢えて公開はしないけれども、同じお金を払うならば、極力、トラブルの発生しない国産の二重断熱煙突を使って施工するように指定して自己防衛して欲しい。
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雨が侵入しない構造の国産二重断熱煙突のコネクター部分
国産の二重断熱煙突について、メーカーサイトを参照して欲しい。後発の新宮商行は、先発組のメイク、メトス扱いの高木煙突より詳しい情報を発信しているので、参考になると思う。

かわはら薪ストーブ本舗では、特に指定のない限りは、高品質な国産の二重断熱煙突を使って施工しているので、煙突のメーカー、生産国にこだわりたい人は、相談して欲しい。
薪ストーブのメーカーや機種の選定以上に、煙突のメーカーにこだわって欲しい。

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コメント

  1. 薪よう子 より:

    アメリカ製の薪ストーブメーカー系(バーモントキャスティング、ダッチウエスト、ハースストーン、トラビスほか主に触媒燃焼)代理店の薪ストーブショップではアメリカ製かイギリス製しか販売してくれない。国産二重煙突を推奨販売してくれるのは北欧系ヨーロッパ(ヨツール、スキャン、ネスターマーティン、メトス、モルソー)の薪ストーブを扱う薪ストーブショップだけ。こうしたメーカーの一次代理店であれば国産二重煙突で取扱い工事を安心してリーズナブルにして貰えます。ヨーロッパでもイギリス製の薪ストーブメーカーを中心に販売してるところはダメ。これは内緒ですが、ほぼホントの話です。笑い

  2. かわはら より:

    薪よう子さま:
    そういうショップもあるかもしれませんが、私のところではアメリカ製の薪ストーブと、国産の二重断熱煙突の組み合わせで、常時施工しています。
    国産でも海外製の煙突でも定価も割引率もほぼ同じですから、ユーザーの支払うコストは変わらないです。ただ、販売店の利益が違うから、やりたがらないだけというのが実情です。(海外製の方が原価が安いので利益が高い)
    そういうショップでも「国産煙突使わないなら他社で施工する」って顧客が言えば、多少利益を落としても国産煙突で施工すると思いますよ。