薪ストーブの炉壁をタイル施工する場合には、施工方法が重要だ。
昨日の記事の通り、不燃材を柱にして空気層25ミリ以上確保するのは基本だけど、下地のボードを石膏ボードを使うのはNGだ。石膏ボードは表面が紙仕上げでそれほど耐熱性がない。また、石膏そのものも、薪ストーブの強烈な熱で水分が飛んで脆く崩れやすくなる。熱に強いケイカル板を使うのが基本だ。また、空気層確保を不燃材を使っているのに、タイル下地をベニヤやラスカットなどの可燃材(木質系)の板を使ってしまい、空気層を確保した意味がないようなケースもある。
次にタイル接着の方法だけど、これも安易にケミカル系の接着剤を使ってしまいがちだ。施工は楽で早いだけど、接着剤が熱で溶けてタイルが剥がれ落ちるのは時間の問題となる。
このように、薪ストーブに知識のない業者に丸投げで施工を任せると、後になってから問題となる施工方法となりがちだ。そういう例を多く見てきたので、今回の記事で正しい施工手順を紹介している。薪ストーブの炉壁作成の際、工務店にきちんと材料、施工方法、手順まで指示した方が無難だ。
薪ストーブのタイル接着の方法はモルタルで行う。しかしケイカル板にモルタルはそのままでは塗れない。方法は2つあって、金属メッシュをケイカルにタッカーで打ち付けて固定して、そこにモルタルを塗りこむ方法が一つ。今回はその方法を採用した。

ワイヤーメッシュを打ち付けた後にモルタルを塗ってタイル下地作り

タイル下地完成
もう一つの方法はカチオンタイトという下地調整剤をケイカルに塗りこんでから、タイルをモルタルで接着する。
どちらの施工方法でも問題はない。
薪ストーブの炉壁施工のタイル施工の際は、一般的な接着剤とは違ってケイカル板に直接タイルを貼れないためタイル施工の前に、モルタル塗り、もしくはカチオンタイト塗りのための工期が1日必ず発生する。モルタルやカチオンタイトが乾燥するまでは、タイルが貼れないからだ。
炉壁、炉台作成の場合には
1日目「ケイカルでの空気層組み」「炉壁、炉台の木枠づくり」の大工仕事
2日目「ワイヤーメッシュ+モルタル」または「カチオンタイト塗り込み」のタイル下地作り
3日目「タイル施工」
と最短でも工期が3日間かかる。
予算的には、上記の工程から工賃だけでも10万円程度は最低発生するし、これに材料費も別途必要だ。そのためタイルでの炉台、炉壁作成の場合には、予算的には20-30万円程度は見ておく必要がある。
予算や工期が確保できない場合には鉄板の炉台、炉壁であれば10万円程度で納まるだろう。
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