薪集めの直後に薪割りして積んでおく時には、あまり細く割ってしまうと積んだり運んだりが大変になるので、ほどほどの適当なサイズにしておく。直径30センチから40センチクラスの原木の場合は「太ももサイズ」くらいに、直径10センチから20センチクラスの場合は「腕サイズ」さにしておくケースが多い。もちろん、気分や状況でそれよりも細く割ることもあるが、その時には乾燥させたり、積むことを優先しているので、焚き付け用の「割り箸サイズ」「指の太さサイズ」のものは、あまり作らない。
薪割りして1-2年が経過して、実際に焚く直前になって自宅へ搬入する段階になってから、最終調整で細い薪を作成する。その時の気温や状況によって欲しい太さが違うので、最適と思われる分量とバランスになるようにする。シーズンに入ったばかりや終わりの頃で、火を落としたりして頻繁に焚き付ける時期は細めが多く必要だし、24時間稼動に近い状況の時には中割や大割りの比重が高くなる。
節が曲がっていたり分岐になっていて生木の時に苦戦したものも、乾燥が進むと木口にヒビが入ってくるので、そこにクサビを打ち込んだり、斧を振り下ろすと意外と簡単に割れるケースもある。乾燥すると硬くなるが、同時に脆くもなっているのだ。切り口の縦横比が1:1になっていないような1:2とか1:3とかの形状のまま放置しておいたものも、このタイミングで最も効率良く燃焼する形状になるように割ってやる。
上の写真は、そうして最終調整したところのものだ。このときもグレンスフォッシュの薪割り槌は活躍している。これ一本で太いやつから細いやつまで対応できる。