寒さが本格的になってきて、いよいよ薪ストーブの本格的なシーズンに突入した。
焚きはじめるて薪の消費量の多さに驚いている人も多いだろう。あれだけ積んであったすごいボリュームの薪が見る見るうちに少なくなってきて「あれ?もしかして、今シーズン焚く薪が足りなくなりそうかも・・・。」ということもよくあるケースだ。私も初年度はそうだった。今シーズンの分が足りなくなったら乾燥薪を購入するしかないと諦めよう。中途半端な乾燥の薪や生木を燃やすと、薪ストーブのガラスが煤けたり、煙突が詰まったり、全然温かくならなかったりと悲惨なことになる。
今シーズンの薪が足りるかどうかも判らないのに「来シーズンの薪はありますか?」というのは気が早いように感じられるかもしれないが、冷静に考えてみて欲しい。薪は薪割りして乾燥させて1年程度乾燥させる必要があるのだ。つまり、来年の今頃に焚く薪は、今まさに既に薪割りして積んでおかないと、来シーズンも焚く薪がないということになるのだ。すぐ焚ける乾燥薪を毎年購入する人は関係ないだろうけど、自分で動いて集めようと考えている人は要注意だ。
まあ、シーズンに入ったばかりで今シーズン焚く薪で薪棚が満載で、来シーズンの分を置く場所もない状況がほとんどだろうから、あまり焦っても仕方ない。しかし今シーズンの薪を焚いて薪棚が空いたら、そこへ来シーズン焚く薪をどんどん補充していく必要がある。そうやって常に薪棚が満載状態になっているのが理想的な流れだ。
冬の寒い時期に植物の成長が止まって水を吸わない水分量の少ない時期に伐採した原木を、玉切り、薪割りして、夏をはさんで乾燥させるというのが効率も良く合理的だ。
春以降になると植物も活動をはじめて地面から水分をたくさん吸い上げるので含水率も高くなるし、何よりも暑いし、虫も出るし薪集めの動きの効率も悪くなるし、水分の多い原木を短い乾燥期間で使うことになるので乾燥不足で煤が出やすい薪となりがちだ。
「薪ストーブは三回温めてくれる」という言葉がある。何をもって三回かは以下のように諸説あるが
・薪集め/薪割り
・薪を焚く
・薪ストーブ料理/ユーザー同士の交流
・薪を焚く
・薪ストーブ料理/ユーザー同士の交流
などの三要素で、実際に薪ストーブを焚く前後にも温まることができるのだ。
特に薪集め、薪割りは真冬にやっても汗だくになるくらい温まることができる。本格的に薪ストーブを焚く時期は薪集めに最適な季節でもある。