チェーンソーの刃研ぎ(目立て)

チェーンソーで原木を切る時に押し付けたり、力をかけていないだろうか?そうしないと切れないのは刃の切れ味が悪くなっているのだ。この時、切り屑は粉のように細かくなっているはずだ。こうなると、なかなか切れずに扱っている人間も疲れるし、燃料を消費するばかりで作業は進まずに効率も悪くなるし、エンジンの寿命も数倍短くなってしまう。作業していて木屑が細かい粉状になっていたら「まずい」と思う必要がある。

正しく刃研ぎ(目立て)されたチェーンソーでは、押し付けたり力をかけたりしなくても、軽く支えているだけでチェーンソーそのものの自重だけで自然と切れていくものだ。そしてその時の木屑は数ミリ四方の四角形になっているはずだ。これが本来の切れ味なのだ。

基本的には刃研ぎ(目立て)は毎回給油ごとに行いたい。コマメにやることで刃の形を正常に近い状態で保つことができる。作業中に石や土や金属に当ててしまうと極端に切れ味が悪くなるので、そうなったら作業を中断して刃研ぎ(目立て)をした方が良い。刃研ぎ(目立て)しないで使い続けると刃の形がボロボロに崩れていき、ヤスリで修正するのは困難となってくる。

慣れないうちはけっこう難しいと感じてしまうかもしれないが、練習しているうちにだんだん上手になってくると思う。最初のうちは研いでも切れ味が復活しないかもしれないし、自己流だと上手くいかないケースも多いと思う。私も刃を2-3本消費して、ようやく自分で会得できたなと感じたものだ。そして本職のキコリさんに教えを乞う機会があってチェックしてもらった。このように機会があれば上手にできる人に直接やり方を教えてもらう方が良いと思う。ネット上でも色々やり方の説明があるが、それを見ても写真や文字だけだと微妙な力の入れ方を伝えるのは難しいからだ。

それだけではなんなので、簡単にどのように刃研ぎ(目立て)をするのかを紹介しておこう。たいていはチェーンソーに丸やすりが付属しているはずだ。とりあえずはこれを使うが、数回使うと磨耗してすぐに使えなくなるので、自分の刃に合わせた直径の同じ丸ヤスリをホームセンターなどで数本まとめて購入する必要がある。




この写真のようにチェーンソーの刃に丸やすりを当てて、左下から右上に向けて一方向のみヤスリを刃に当てて研いでやる。戻す時にはヤスリと刃を当てないのが注意点だ。一つの刃について3回から5回程度研いでやれば完了だ。そして一こま飛ばして(次のコマは反対向きだから次のステップでまとめて片付ける)同じ向きのところまでチェーンを回して同様に研いでいく。私の使っているカーツポーランであれば91VG-56Eという刃なので56コマあるのでその半分の28回繰り返すと左向きの作業が終わることになる。

そして今度は右下から左上に向かって反対側の向きの刃を上と同様に研いでいく。



そして56コマ全体がきれいに研げれば本来の切れ味が復活して四角形の木屑になるはずだ。もし研いでも切れ味が復活しない場合はやり方がどこか違うということになる。結果はシビアに表れる。いくら一生懸命やっても正しいやり方でなければダメだということだ。

コツを文字で表現するのは非常に難しいが、刃のどこの部分を削るかを意識してヤスリを当てることだ。真下の方向でもなく、手前の方向でもなく、どちらかというと真上の方向に力をかけて削るつもりで作業すると上手くいくと思う。チェーンソー使用時には刃の上の部分が木を削り取って切断していくわけで、その部分をシャープにするという意識で作業すると上手に研げるようになると思う。

それから、左側と右側とで力の加減が変わってしまうと使っているうちに刃の残量が左右で違ってきてしまう。こうなると切断時に真っ直ぐ切れなくなるので、左右均等に研ぐように気をつけることだ。

また丸ヤスリを水平(※)に保つこと、ガイドバーとの角度を一定に保つことも重要だ。

※刃とヤスリの角度はそれぞれのソーチェーンの仕様によって違いメーカーで指定されているので、それを守ることが大切だ。(水平にするのはオレゴン91VGの場合)

ホームセンターに行くと電動の刃研ぎ機や、ヤスリに取り付けるのガイドゲージ、ガイドバーに固定してヤスリを保持できるツールなど様々な刃研ぎグッズが売られているが、どれも一長一短なので各自好みや技量に応じて選択すると良いと思う。一番下のリンクの私のお勧めの目立て機を使うと慣れないうちは無難に作業できると思う。

慣れてくると丸ヤスリ一本で刃研ぎできるようになるし、切ろうとする樹種の堅さに応じて、堅ければ角度を浅めに、柔らかければ角度をつけて研いだりという微調整で作業効率アップを図ることもできるが、それは、まずは基本ができてからの話だ。

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