斧でなかなか割れない手ごわいものはクサビを使うと比較的簡単に処理できる。
クサビを打って大型ハンマーでガンガン打ち付けるとけっこうラクに割れてくれる。初めてクサビを使った時には、斧で苦戦していたことでどれほど時間を無駄にしていたか思い知らされて、もっと早く買えば良かったと思った。
ハンマーのサイズも重要だ。片手で持てる程度のハンマーだとパワー不足で何回も力一杯打ち付けてもなかなか割れないでそのうち疲れてしまう。そんな場合でも両手で振りかぶって使うくらいの大型のハンマーだと一撃で処理できることもあるので、パワーの差が歴然としている。
クサビも一本数千円と大きさの割りにけっこう値段がするのでついつい一本だけでいいやとなってしまいがちだが、必ず二本で1セットと考えた方が良い。なぜなら一本だと木に喰いこまれて回収できなくなってしまうからだ。二本だと一本がそういう状況になった時に脇からさらにもう一本を打ち付ければ何とかなってくれる。
金属製のクサビもハンマーで打ちつけているうちにだんだんハンマーと当たる面が変形して膨らんできてしまう。そうなってくると木に引っかかって、入っていきずらくなるし、膨らんだ部分がハンマーと当たった際に飛び散ることもあり危険だ。一度飛び散った金属片がズボン越しにモモに当たって、それで血が出てきたほどだ。目に入ったら危険なのでメガネをしていない人はゴーグルを着用することが望ましい。膨らんできた部分を放置すると、あらゆる面でまずいので、時々その部分を高速カッターなどで削り取ってやると良い。