クリスマスプレゼントは直径50センチの楢の立ち木伐採



薪ストーブユーザーの私にとっての最高のクリスマスプレゼントは楢の原木だ。それも立ち木の状態で伐採して豪快に切り倒すという楽しい体験だ。

写真では大きさのイメージがつかみにくいだろうが、かかっているのは二段梯子を伸ばした状態だ。この高さで既に二階建ての住宅の屋根の高さの巨木だ。

枝払い


まずは梯子に登り、倒す方向に影響を与えそうな枝を落とす。そのままだと下にある小屋に当たってしまう可能性があるし、倒す方向の重心と向きが違うからだ。

これは必要に応じて行う作業で、現場の状況によっては不要なケースもある。

受け口作成





倒す方向を定めたら、そちらに三角の切り込みを入れてやる。最初は水平にチェーンソーの刃を入れて、次に斜めに刃を入れる。

簡単そうに見えるが、実はちゃんと三角の切れ込みを一発で切り欠きするのは意外と難しい。自分の足や腰の位置を水平面と斜めの面の切断で動かさないのがポイントだ。

20インチガイドバー(50センチの刃渡り)のチェーンソーが全部使われていることから、この木の直径が判るだろう。

追い口作成



次に受け口と反対側から、受け口の水平面の数センチ上あたりから刃を入れていく。必ず受け口と平行に刃が進んでいることを確認する。自分の側だけ見るのではなく反対側も受け口までの距離を把握する。斜めに切っているとねじれて倒れたり斜めに倒れたり予期しない方向へ倒れて危険だ。

受け口の頂点まで5-6センチくらいまで刃がくるとかなり木がふらついてくるのを感じる。その手応えがあったら刃の進行をゆっくり慎重にする。一気に進めなくても木が自分の重みでゆっくりと傾いていくポイントがあるのでそこで切断は止めよう。必要以上に切断を進めると木が倒れる時に蝶番代わりにガイドになる「ツル」の部分が残らずに危険だ。この部分を残して木が倒れる方向を制御してやるのだ。

木が倒れだしたら十分に根元から離れる。木が倒れた瞬間に枝が着地したショックで幹が思わぬ方向にはねる可能性がある。万一その幹が鞭のように人体に当たったら死亡の可能性もある。

倒れたところ



「メリメリ・・・ドスン」という音とともに、狙い通りの方向にぴったりと倒すことができた。この場所は下の畑に小屋が建っているので寸分の狂いも許されないシビアな状況だった。



この写真の手でつまんでいるバリバリになった部分が倒れる時に蝶番代わりのガイドの「ツル」の部分だ。この部分が最後まで残り木の倒れる方向を正確にコントロールしてくれて、最後に倒れた衝撃で引き裂かれたということだ。

玉切り後



サンタクロースは自分自身ということで、玉切り後に自分で持ち帰った後の様子だ。






かわはら薪ストーブは全国

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