先日緊急告知した薪集めツアーだが、年末の忙しい時期にも関わらず10組集まって、事故や怪我もなく無事に終えることができた。参加者全員が単純に薪を集めただけでなく、薪ストーブユーザーやユーザー予定者同士での情報交換や交流ができて有意義なものとなった。
何度も参加していて慣れている人だけの時には改めて行わないが、今回は初心者の人が多かったので、まずは以下のようなチェーンソーの取り扱いの基本の講習を行った。
1.チェーンオイルと混合燃料を同時に補給して、なくなったら両方が同じようになくなっていることを確認すること。チェーンオイルがあまり減ってない場合にはオイルの噴射口が木屑で詰まってること。
2.チェーンソーは刃の切れ味が大切。毎回給油ごとに刃研ぎとできたら分解清掃をして刃の形状を維持すること。切れないチェーンソーでは効率が落ちるし疲れる。
3.横になっている木を無造作に切ると、刃が挟まれてチェーンソーが回収でききなくなる。切ったら木がどのように力がかかるかを考えて作業する。
4.地面を切って刃に泥や土が付着すると、チェーンオイルの潤滑が効かなくなり、切れなくなる。地面には石もあるし、当たってしまったら刃がボロボロになってその刃の寿命は終わり。
それからこれは作業が始まってから気づいたのだが、大勢での作業特有の注意点も最初に言っておけば良かったと思う。事故や怪我は起きなかったが、より一層の安全確保の必要を感じた。
1.チェーンソー作業やっている人に不用意に近づかない。音で人の接近に気づいてないこと多い
2.チェーンソー作業している人は自分が落とした枝が他人に当たらないように気をつける
3.連続して作業しないで適度に休憩を入れる。その間に道具の手入れをする
今回の薪集めツアーでは以下のポイントを説明して実演して見せた後に、参加者のみなさんに立ち木伐採にも挑戦してもらった。実際に体験してみて、その豪快さや気持ち良さを楽しめたと思う。
1.木の重心を良く見て素直に倒れる方向を見極める
2.その方向にひっかかる障害物(他の木や枝)や人や物がないことを確認する
3.受け口の形状や大きさ、追い口の高さを正確にカットする
大勢での作業だったので、みんなで力を合わせて、倒した木を一気に枝払い、玉切りして、一箇所に集めることができた。
作業後は全員の車に、一台づつ横付けして積み込んだ。今回は午後からの作業だったので、あまりゆっくりと斧体験、薪割り体験をしている時間がなかったけど、せっかく新調したグレンスフォッシュの斧の威力や、和斧の切れ味を試す機会を持てた。
なお、この現場だが1月6日まで重機が入って伐採作業が進行している。チェーンソーで立ち木伐採しなくても、重機で根こそぎ倒して原木回収しやすい状況にしてくれるという話を作業しているオジサンにつけておいた。1月6日までであれば、私に話をつけることなく、自分の都合でいつ来て薪集めしても大丈夫だ。それ以降は多分伐採全て終わってしまって回収できる原木はなくなってしまうだろう。車で横付け可能でフレッシュな原木という非常に恵まれた現場なので、お正月休みに来られる人は勝手に来て、集められるだけ集めてしまって構わない。私も何度か行って集められるだけ集めようと思っている。自分が行きたい日程は以下のDIY掲示板に書き込んでもらえれば、他の仲間と日程調整つけやすいと思う。