炉底には灰を灰受け皿に落とすための取り外し可能な蓋がついている。実はこれは、ただの蓋(栓)ではないのだ。スリットと穴がついていて、そこから灰受け皿側からの空気が吹きつけて効率良く一次燃焼用の空気を供給できるようになっている。(ちなみにこの機構は700SLだけでなく640CB/760CBにも共通してついている)
そして灰が溜まると、そのスリット、穴がふさがって無駄な空気が供給されなくなって、燃費が良くなる。焚きつけの際の必要な時にだけ適切な量の空気を強力に供給できる、車のエンジンで言えば可変バルブタイミングのようなものだろう。
炉底の灰を掘っていくと出てくる
灰受けと炉内の仕切りの蓋