乾燥していない薪を焚くということの意味を、もう一度考えてみる

乾燥不足の薪を焚いても、とりあえず炎が出るから気づかない人もいるかもしれないけれども、はっきり言って乾燥不足の薪は使えない。煙や煤が発生するし、何よりも燃えていても暖かくならない。こういう薪を焚くと、下の写真のように、木の口から水分が出てきて湿ってきて、水が滴り落ちてきたり、蒸発して水蒸気が出たりする。
市販の(綺麗な)薪を試してみたら・・・
切り口から水が染み出してきて泡となって蒸発している乾燥不足の薪
ひどいものになるとシューっという激しい蒸発音まで聞こえる
水分が蒸発するまでは周囲の熱を奪うだけで、表面がなかなか炭化しない
薪ストーブのガラスが煤けたり曇ったりしている場合には、問題外の乾燥不足の薪を焚いているのだと認識しよう。薪ストーブの性能は薪で決まってくる。どんな高性能の薪ストーブ(とストレートの二重断熱煙突の組み合わせ)でも乾燥不足の薪を焚いていたら本来の性能は発揮しない。
含水率計で測定して安心している人もいるけど、正しい測定方法をしている人は少ない。本当は測定したい薪を斧で真っ二つに割って、その今割った断面の中央部分に電極を数ミリ刺し込む必要があるのだ。その薪の最も水分を含んでいる場所を計測しないと意味がない。それだけの手間と労力をかけている人はどれだけいるだろうか?既に形になっている薪の表面付近の一番乾燥しているところに、ちょこっと電極を当てただけで測定した気になっているケースが多いと思う。電気抵抗を計測しているので、当て方次第でどうにでも好きな数字になってしまうのだ。含水率系で、そういう測定方法をするくらいならば、手に持った重量感そして、風化の色合い、叩いたときの音など、人間の感覚の方が正しい。
正しい測定方法をしたという前提でマトモに使える含水率15パーセントの薪と、乾燥の甘い含水率25パーセントの薪で考えてみよう。その場合で水分量が10パーセント違うのだ。炉内で普通に一回で燃やす薪の重量が5キロ程度だとしたら、水分量の違いで言えば500ミリリットルだ。つまり、マトモな薪を炉内に入れて火をつけた後に、500ミリリットルのペットボトル丸々一本の水をぶっかけているのと同じことなのだ。火を燃やそうとして水を投入する人はあまりいないけれども、乾燥不足の薪を燃やしているということは、そういうことなのだ。

かわはら薪ストーブは全国

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