最低の薪ストーブを最高の煙突につなぐ

多くの薪ストーブ屋さんでは馬鹿にされているホームセンターの中国製の鋳物の薪ストーブだけど、実は意外と高性能なのだ。最低と言われている薪ストーブに、最高と言われている煙突をつないでみれば、よく言われているような「煙が出る」「寿命が短い」という点について、以下のような無知と誤解からくるものだということが理解できるはずだ。
煙が室内にモクモクとかいうのは、煙突の問題だ。安い薪ストーブだからと、安易にシングル煙突で、長く横引きして壁を抜いて、その後の縦引きが極端に短いからだ。こんな煙突の接続をしたら欧米製の高級薪ストーブだって同じように室内に煙が出てしまう。
そして寿命が短いというのは、集成材をを燃やしてそこに含まれる接着剤、廃材の塗料などが、異常燃焼したり、ガスを出したりして鉄を腐食させるからだ。きちんと温度管理して乾燥した無垢の木を燃やせばけっこう長持ちする。乾燥不足の薪を無理やり燃やそうと空気を送り過ぎて高温になりすぎて痛めているケースが多い。これは燃料と使い方の問題で、薪ストーブの違いではない。扱い方が悪い場合は欧米製の薪ストーブでも数年でバッフル板が腐食して落ちてくるケースもある。
その証拠に、私がコンサルして設置した案件を紹介しよう。中国製の鋳物の薪ストーブを内径150ミリ、外径の自作の二重断熱煙突につないで、屋根から真っ直ぐストレートに伸ばした場合の燃焼を見てみよう。ちなみにこの薪ストーブはもう10年選手だ。
点火時に扉を全開にしていても全く煙は室内側に出てこない
二重断熱煙突で真っ直ぐストレートに屋根抜き
地面から立ち上げたコンクリートの広い炉台
天板温度250℃程度で安定燃焼したら
透明な綺麗なオーロラの炎で燃焼している
ガラスの煤けや曇りも皆無

かわはら薪ストーブは全国

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