従来の焚きつけ方法では細い薪から、中くらいの薪、そして太い薪へと炎のバトンタッチで少しづつ成長させていくのが常識だった。上から着火方式も、下から着火方式も基本はその形だ。
しかし、これまでの常識を打ち破った画期的な焚きつけ方法が開発された。ブログ仲間で、我が愛弟子のmakiwariさんが開発したこの方法は炉内で、太いコロ薪を円柱状に内部を開けて、その中に焚きつけの細薪を入れて、それに着火させるものだ。ロケットストーブのヒートライザー内の燃焼や、煤の付着した煙道火災時の煙突のように、太薪内の空洞での煙突効果で、最低限の細薪からいきなり、太いコロ薪に着火してくれる。
コロ薪内の擬似煙突内の焚きつけ材に着火直後
消える不安感はなく順調に燃えていく
周辺部分にも炎が回っていく
追加のコロ薪を目一杯投入
この方法だと燃焼している高温の部分が集約されていて、外側には余計な熱が伝わっていないので、その部分が中途半端に燻されることもなく、煙突からの煙の発生も少ないことが確認できた。
順調に燃えていったので、さらにコロ薪だけをガンガン突っ込んで焚いてみた。薪作りをした時の半端サイズとか、分岐部分でどうしようもないものなどを有効活用できた。
コメント
この焚き方はある意味、コロンブスの卵で画期的ですよね。
カワハラさんの愛弟子の、そのまた子分(弟分=ヤクザ社会ではありませんが!!)としても注目。
コロ薪が超有効出来る以上にコロ薪じゃないと出来ないので、自分で原木から薪割りしている時に出るこの特有なコロちゃんは、完全マキワリストにこそ出来る特殊な薪の特権です。(笑)
それと今まで初年度は40cm、45cm、50cmに揃えた薪を完備するようにしていましたが、北欧では多い一般的な30cmやこうしたコロ薪(30cm未満が多い)は、これからのタテ型機種には絶好の薪に成るんですな。
タテ型で敢えて横に置かなくてタテに置けば40cm級も楽に焚きつけできますし、炎はタテに(上に)燃え盛りたがるので合理的、つまり理に適っていると前から感じていたのです。
まあ実践したmakiwariさんは
日本薪ストーブ界のコロンブスですな。
もしかしたらコロンブスも変態だったのかなー。(笑)
うさぎさま:
おまけに、コロ薪は火持ちが良いという特徴もありますから、かなり美味しい使い方です。
今シーズン、この方法でかなり遊べそうです。
私もmakiwariさんのブログを読んで、この方法を使っています。
makiwariさんブログでもコメント差し上げたのですが、この方法は薪ストーブの着火方法として有効なのですが、それ以上に、野外での火作りではとても有効で、団扇等がなくても簡単に火が作れてしまいます。
ウチの女房は、毎週末、昔お世話になった方々のために炊き出しをしていますが、いつもこのmakiwari式着火方法を使わせていただいています。
みっちゃんさま:
屋外での焚きつけにも極めて有効なのも、想像がつきます。
私も今度外で焚き火の時にこの方法でやってみたいと思っています。
この着火方式は、とても合理的だと思います。
というのは、ためしてガッテンで、簡単に着火出来る炭起こしの方法と全く同じだからです。
ゆで落花生さま:
番組の紹介もありがとうございます。
薪ストーブの着火方法として大流行しそうですねぇ。
こんばんは。これは見事ですねー!
実は、プレヒーティングパイプが地べたに近い高さでど真ん中走っている私の改造機では、このパイプを以下に早く温めるかが無煙立ち上げ完了時間に繋がるので、パイプの下や横に焚きつけ置き、両側を普通薪で挟んでバーナー着火するようにした所です。
うちの場合、絶対無煙が条件ですので、強力バーナー2分浴びせ続けてしまっていますが、ちょうど横倒しのロケットストーブ状態です。そのロケットの吹き出し口付近に2次燃焼空気が吹き出すのですから、そのまま火炎は長く延びて立ち上げ直後にはもう2次燃焼が開始できるようになりました。
山口透さま:
燃料である薪と、空気や炎の通り道の設定がキモということになるのでしょうねぇ。縦でも横でも変わらないのだと思います。
はい、今度、手前に引火したらバーナー止めて様子みてみようかと思います。但し、少しでも煙り出たらバーナーONせざるを得ないので、ご報告できるかどうかはわかりません。
ただ、最初にクリーンバーンパイプが熱せられる構造のストーブは他にあっても良いですよね!
クラフトマンとケチキュートと最初に加熱クリーンバーンの良い所取りできない物でしょうかね。
山口透さま:
途中でバーナーを止めるのは、多少煙が出ても良い、夜中に試してみるのが面白いかもしれないですね。
プレヒートできる薪ストーブがあっても面白いですね。
やってみました。第一弾は失敗です。
ロケット化少しでも完璧に近づけようと、檜板を両脇に配した太薪に天井のように乗せたのですが、
こいつがどうやら乾燥度低かったのと、板材特有の中途半端な熱の回りで、30秒でバーナー止めたら、
白煙出てしまいました。慌ててバーナー再点火、最初から2分の時止めてもまだ白煙、
うちではこれを我慢している事ができませんから、結局いつもより長い4分位まで
バーナー引っ張りました。
その時点で既に檜天井崩れていましたが、後は太薪の内側から順調に燃えて、
もちろん2次燃焼は既に盛大におきていました。
今日はあとの管理ピアニストに任せて外出なので、ここからいつもよりどかんどかん
薪めいっぱい入れましたが、プレート奥は直ちに凄い2次燃焼となり、1次はそこそこの
燃焼速度で落ち着いてくれました。
山口透さま:
やはり、板材はまともに燃えないですよね。
上部もそれなりの塊の方が良いかもしれないですね。
おぉこれはSwedish fire torchに似てますね。
なるほどです!
たぁさま:
単純な仕組みで簡単にできて、面白いし、実用的というところも共通していますね。