灰受け扉ガスケット交換後のドブレ700SLの燃え方

ドブレ700SLの灰受け扉のガスケットが当たる本体側の構造は、ガスケットの上側が当たる部分だけが凹んでいる。その一辺のガスケットだけは変形が少なくて、残りの三辺が強く押し潰される。均等に圧力がかからないので、どうしても下の三辺の寿命が短くなりがちだ。工場で生産して出荷された新品でも、ユーザーのところへ届いたタイミングで既にガスケットがヘタっているケースもこれまで多く見られて、昨年は新品でも問答無用で交換した方が良かった。(最近ではメトスが出荷時に確認しているのでだいぶ改善されてきているようだが・・・)
今回10年使用してきた700SLの灰受け扉のガスケット交換の依頼を受けて作業してきた。それまで、ガスケットがヘタった状態が「当たり前」という感じで焚いてこられたので、交換後の燃え方の印象を聞いてみた。
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《10年経過しても、この美しい色合いのいぶし銀のドブレブラック。ドス黒いベタっとした塗装とは違う風格がある》
交換前は炉の上部の二次燃焼の噴出しのカーテン状の炎があまり見られなかったそうだけど、交換後には炎のカーテンが出るようになったと喜んでいた。
炉の下部からの一次燃焼用の空気の気密が良くなったことで、二次燃焼の空気の比率が相対的に大きくなったのだ。
本来の設計の意図通りの空気の流れが復活した10年目のドブレ700SLに、オーナーさんも「10年経っても、新たな発見があるなんて、薪ストーブは奥ば深い・・・」と実感されていた。
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コメント

  1. 魁皇 より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    ヴィンテージ50に興味があるのですが、横幅50センチの薪を入れるとき、縦、奥行は最大何センチの薪がはいるでしょうか?
    ご教授おねがいすます。
    それと、バーミキュライトを交換するときはお値段いくらで購入できますか?

  2. かわはら より:

    魁皇さま:
    ビンテージ50は理論上は50センチ薪も入りますが、実用上は最長で40センチ程度、ベストサイズは35センチ程度だと思います。
    太さも最大値が均一ではなく、色々な太さが炉内の状況に応じて必要になります。
    ビンテージのバーミキュライトはまだ新しい機種で交換実績がないので値段は知りません。ごめんなさい。