架台の次に紹介するのが、その上に乗せる、角トップの本体部分だ。
ベース(架台)の上に装着する角トップ本体の下部には、内径150ミリの二重断熱煙突にすっぽり入るパイプがくっついている
ルーバー部分は防鳥網が内部に固定されている
角トップ上部には二重断熱煙突の内部の挿入されるパイプ繋がって出てきている
メトスの角トップは、この独自の構造により、角トップの上部と下部は完全に縁が切られている。つまり物理的に屋外に接する部分と、煙突の上端部分のチムニー内部が完全に遮断されている。強烈な風圧をともなった雨がルーバーから吹き込んだとしても、チムニー内部や煙突上端に水が浸入するリスクはゼロなのだ。
ちなみに、この構造はどのメーカーの角トップでも同じではない。他社製だと、角トップの内部を煙突が貫通する構造で、取り合い部分をフラッシングやコーキングを使わなければならないようなショボい角トップが大半だ。この構造だと角トップ内部に吹き込んだ雨水が、煙突の上端から断熱材に染み込んだり、角トップ内部から煙突表面を伝わって雨漏れするケースもある。コーキングの寿命は半永久的ではないし、強い熱や煤にさらされるこの部分をコーキングに頼る防水をししているので、問題が発生するのは時間の問題とも言えるだろう。
同じ「角トップ」と言っても、形だけは同じように見えても、このように機能、性能が全く別物なのだ。
二重断熱煙突は他社製を使ったとしても、角トップだけは必ず「メトス製」を指定したい。メトス製の角トップであれば、他社製の二重断熱煙突の上端にも使える。
長期的な視点で、雨漏れのリスクが少ない製品を選ぼう。