固定金具が正しく取り付けできていれば、その後は楽勝だ。
左右方向は取り付け金具の位置で自動的に芯が決まるが、前後方向はフリーで調整可能なので芯の位置を決める
芯の位置に鉛筆で線を書いて、二つ割で受けた煙突の位置と合わせてボルトで固定
チムニー内部に通す煙突は、事前に連結しておく。そうしないとチムニー内部にロッキングバンドを固定するための手が入らないのだ。
煙突を連結する際の注意事項としては、煙突の溶接の痕を揃えることと、その溶接痕が薪ストーブの背面側に来るようにして室内から目立たない位置になるように現場合わせで、二つ割の位置を決めよう。
ちなみに国産メトスの角トップの場合には、製品同封の説明書にも記載されているが、煙突先端がチムニー天端から125ミリ出るように固定するのが基本だ。そうなるように二つ割を煙突につける位置を決定する。
二つ割を上部につけた煙突をチムニー上部から落とし込んでやると楽に作業できる。屋根の上の足場が悪い場合には床からロープで引き上げる作戦もアリだ。固定金具の間の隙間が狭いので煙突をぶつけないように慎重にゆっくり作業しよう。ぶつけると煙突が傷ついてしまう。チムニー内で見えない部分は多少傷ついても、機能的には問題ないけど、貫通部分から室内側に出てくる部分も必ずあるので、その部分だけでもぶつけないように気をつけよう。(ぶつかるのが必須の場合は、傷つけたくない部分だけ養生を外さないようにすると良い)
先ほど垂らした下げ振りは、実は左右方向だけでなく、前後方向でも芯の位置を指し示していた。そこに合わせて煙突で固定金具に線を引いておいて、それを目安に、二つ割の位置を仮で合わせる
最終的には煙突に水平器を当てて微調整して、ボルトを固定する
これで、左右方向にも、前後方向にも完璧に垂直に煙突がついたことになる。
この最初の部分で誤差やずれがあると、その下に進むにつれて振れ幅が大きくなって目視でも「煙突斜めについているんじゃないの?」っていうことになってしまうので、妥協しないで確実に垂直性を調整しよう。