自分の感覚を信じないで計測器を信じる

薪ストーブの煙突の設置工事の場合には、作業者が勾配のある屋根の上にいたり、足場で居場所や視点が制約されてしまって左右から均等に対象物との距離を保てないケースがほとんどだ。自分が平衡感覚を失っている状態での作業をしているということを認識しておこう。
そのため、自分の目視や感覚で「ちょうど良い」と思うところで固定してしまうと、曲がってしまうのだ。
resize0919.jpg
固定金具は天端のケイカル切断面が水平になっていると信じないで、水平器で金具を実測してビスを打つ
(天端にドン付けしないで5ミリ程度下にずらして、調整代を確保する)
煙突の固定の際には、水平器でX軸方向、Y軸方向が同時に垂直になっているのかを必ず確認する。
resize0917.jpg
前後方向の傾きのチェック
resize0918.jpg
左右方向の傾きのチェック
煙突を固定する際には、ネジを仮止めで、だいたいOKの位置に合わせて、最終的に締め付けた時に、きっちり垂直になるように気を付ける。ネジの締め付けの際に金具の位置が微妙にずれてくるので、それも織り込んで調整する。左右のどちらかを一気に全部締め付けるのではなく、少しづつ均等に交互に締めていくことも基本だ。
最終的に貫通部分を化粧板でふさぐ際にも、壁面や、目印となる場所からの距離が左右均等になっていることを確認してからビスを打つ。高所作業で極端に偏った角度からの視点なので、真っすぐについているつもりでも、実はけっこう回転してしまっていているケースが多い。必ずメジャーで確認しよう。確認なしで感覚だけで固定すると、床面に降りて見上げた時に「あれ?」というくらい、かなりずれてしまう。
resize0914_201508120803466f0.jpg
化粧板の左側
resize0915_2015081208034155a.jpg
化粧板の右側
resize0913_201508120823598e2.jpg
特にこういう板張りのデザインだと平行面とちょっとでもずれていると非常に目立つので要注意
ブログ村ランキング:オリジナルバナー

かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする