ダッチウェストの壊れ方

原価が安くて、どこの工務店でも安易に仕入れられるので広く普及しているダッチウェストの薪ストーブだけど、12年間の使用で、このように壊れていた。建材とか針葉樹を無理やり高温で強引に焚いているような使い方ではなく、ごくごく普通に広葉樹中心で使っていたそうだ。
高温にさらされる炉内にダンパーなどの可動部分があって壊れやすいことや、さらに高温になる触媒の熱でハウジングが歪んでしまうということは、構造上、やむを得ないというか、ある意味当然のことだと言えよう。
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崩壊して全く動かなくなってしまったダンパーの弁
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触媒のハウジングも崩壊している
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炉内のパーツも相当ダメージを受けている
もし、この状態からフルメンテナスして修理したら、外側の鋳物のボディ部分以外はほぼ丸々アッセンブリ交換だろう。工賃も含めたら、新品が買えてしまうくらいかかるだろう。修理したところで、また12年後に同じことになる可能性が高いわけで、あまり合理的だとは思えない。複雑な構造の触媒機の宿命なのだ。シンプルな構造で、壊れにくいクリーンバーンの機種に買い替えた方が現実的だと思う。
はじめて薪ストーブを買う時にはあまり考えないことだけど、このような現実があることを知って、10年先20年先までのランニングコストを考えて検討したい。
どうするかは、オーナーさんが決めることで、今後どうなるのかは未定だが、また進捗があったらレポートしよう。
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かわはら薪ストーブは全国

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コメント

  1. うさぎ より:

    9082818ad3bf1318b8cb40be4c9f06a0
    >複雑な構造の触媒機の宿命なのだ。
    >シンプルな構造で、壊れにくい
    >クリーンバーンの機種に買い替えた>方が現実的だと思う。
    国産の岡本は触媒付き薪ストーブで燃費も良いし可動部分は構造上無い
    と聞いてます。
    周りは一年中焚いてますので
    暖かさと燃費を重視すますので触媒機を検討中ですが
    岡本も触媒機特有の弱点や癖はありますか?

  2. かわはら より:

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    うさぎさま:
    国産「岡本」のAGNIに関しては、触媒機でありながら、複雑な排気切り替えダンパーが組み込まれていないので、こういう壊れ方はしないので安心です。
    定期的な触媒の交換は必要ですけど、ダンパー部分が壊れないので、極端な修理コストはかからないので、燃費を重視する場合には、お勧めできます。

  3. 伊東の高橋 より:

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    川原さんこんにちは。この写真はショックですね。我家も同じ機種だと思いますが、この様にならない付き合い方はありますか。

  4. かわはら より:

    5a326db1e1e9e1431610192552ef3117
    伊東の高橋さま:
    構造上、どうしてもやむを得ないので、壊れる時には壊れると割り切って使うしかないと思います。