急こう配の屋根のチムニーから鎖を垂らす作戦はこれまで何度かやってきた。またこのような手すり&命綱固定バーは、天窓から出られる静岡でのコンサル&施工の時にやったことがある。
さらに今回の高槻市の現場では、チムニーの上部に手すり兼命綱固定用のバーも取り付けた完璧バージョンだ。何しろ、急こう配の屋根に二連梯子をかけてその上を棟付近まで登っていくわけで、ユーザーが煙突掃除するにしても、プロがやるにしても安全対策をきちんとしておくことにこしたことはない。
チムニー側面に固定バーを設定することによって、より安全に棟側へ移動できる
角トップベースへのセラミックスーパーウールの断熱材の敷き込み
角トップ本体の取り付け
TOTOのトイレ用のステンレス製の手すりを採用
屋根への上り下りの安心感が全然違う
急こう配の屋根でも、このような対策をしておけば、安全かつ確実にローコストで煙突掃除できる。
でも、不思議と、こういうチムニーはあまり見ない。室内側から突けばOKみたいなことを言われているからだと思うけど、トップ部分は蓋を外して煤を除去しないと無理だ。この鳥避けの金網が煤で詰まったら、室内側からブラシで突いてもどうしようもないのは、構造を見れば一目瞭然なんだけど、そのような妄信がまかり通っているのも不思議だ。(角トップでなく丸トップでも同様で、雨仕舞いの部分まで、下から突いたブラシで掃除するのは不可能)
家の外壁と同じ仕上げのチムニー