富山での煙突工事の初日でのトラブルは、煙突の長さが50ミリ程長過ぎて、スライド煙突を一番短くして、やっと繋がるというものだった。これだと口元を取り外して薪ストーブを横に平行移動させないと煙突が抜けない。天板が二重断熱煙突の底面に干渉して持ち上げて取り外しすことができないので、メンテナンスの時に苦労することになってしまう。
角トップの天端から煙突の出っ張りを標準より上に出せば回避できる問題だけど・・・・
苦労して角トップを被せて上部を完成させので、煙突工事が終わった後に、最初から全てやり直す気力はなし
現場確認の時にフローリングからの寸法を計測したが、実際の現場はタイル面が若干上にきていた
50ミリほど煙突が長過ぎて、スライド煙突を最短にしても、天板がスムーズに取り外しできなくなった
ドブレ640CB/760CBの場合は口元ギリギリまで二重断熱煙突にすると、天板と二重断熱煙突が干渉してスムーズに持ち上げられなくなってしまいメンテナンスの時の作業性が悪くなる。納得のいかない設置状態で引き渡ししたくないので、短い煙突の組み合わせを追加で発注して、現場に部材が到着した後で、煙突を入れ替えて完了させることにした
口元近くの数メートルをシングル煙突にして、適当なところで切断という工事スタイルなら、現場で簡単に調整できて楽なのだけど、二重断熱煙突で口元ギリギリまで攻めると、ちょっとしたところで逃げがなくなって完了しなくなってしまうので、それも考えものだ。多少の遊びというか、余裕を持って何かあったときでも対応できるようにしておくべきだったかもしれない。
煙突は繋がったけど、天板が乗らないという、あと一息で完成する状況で悔しい
予報通りであれば雨でできない煙突工事が、偶然雨が降らずに先行してできたので問題が早めに発覚して、回避手段が取れて良かった。
幸い、富山で、この後、別の現場の工事があるので、それを先に行いつつ、この分の入れ替え用の煙突部材の到着を待って、修正を行う。970ミリ一本から470ミリ+250ミリ+150ミリの三本に変更して870ミリを作って、現状より100ミリ短くして、スライド煙突の縮み代を確保する。
完成後に火入れを行ったら、またレポートしたい。
コメント
川原さん、大変でしたね。
実は私も後からダンパー付き二重煙突を760CBの直ぐ上に挿入した事から、少し苦労した経験があります。参考までに。
元は760CBの口元から150mm, 970mm, スライド煙突(330mm程度)と言う組み合わせでした。
それを150mmを撤去し、760CBの口元から250mmダンパー, 970mm, スライド煙突と言う順に変更しました。
しかし、この組み合わせそのままでは長すぎて入りませんから、高速カッターでスライド煙突を100mm程切断して、短くしました。
切断する前に「高木工業製作所」に問い合わせの電話をし問題がないか確認しました。
「100mm程度短くするのであれば、全く問題ありません。ただうまく切らないと歪んだり傷が入って、スムーズにスライドしなくなるので、十分注意して切ってください」との事でした。
スライド部分も二重煙突なので、切断するのは神経を使いましたが、うまく切断でき、短くした後もスムーズにスライドします。
これは、うまく切断出来たと言う事もありますが、高木工業製作所の二重煙突の精度が非常に高いと言う証明でもあります。
煙突の組み合わせは基本的に「出来るだけ長いものを本数を少なく」と言うのが私の持論です。
見た目が美しく、コスト的にも有利です。
私の師匠の川原さんに意見するのもはばかれますが、今回の事案もスライド煙突を短く切ると言う選択肢もあっても良いかと思います。
スライド煙突を短くすると言うイレギュラーな作業は、ちょっとお客様の物件ではNGですかね?
高木工業製作所 → 髙木工業所 が正式な会社名でした。訂正します。
高もこちらの髙です。
ブログ読者のNさま:
貴重な体験レポートありがとうございます。
煙突の長さの組み合わせ方法について、全く同感です。継ぎ目が少ないほうが良いと思います。
スライド二重煙突の切断はナイスアイデアですね。今回はスライド煙突を一番短くしてもNGだったので、これ以上短くできない状況でした。
おっしゃる通り「髙木工業所」が正解ですね。精度が良く使いやすい煙突だと思います。
横からすみません。
1重でも全くひずみなく切断するのは結構難しいのに、どのように加工されましたか?!
差し支えなければ、是非教えて下さい!
山口さん、ご無沙汰しています。
二重煙突の切断ですが、切断の様子を写した写真のファイルが行方不明です。見つかり次第、川原さんを通じて何らかの形でお知らせいたします。