ショールームのウッドデッキに施工した五右衛門風呂の構造は、まさにロケットストーブそのものだ。焚き口から強力な空気が流れ込んで「ゴーっ」という音で燃える。
単純な風呂釜の下だけで火を燃やす構造ではなく、風呂釜の真下に炉があって、焚き口の反対側に排煙部分があり、そこから折り返して風呂釜の側面の左右を排気が焚き口方向に戻ってくる煙道を介して、焚き口付近の煙突へと排気が向かう構造だ。このため、真下からの炉の熱だけでなく、排気が風呂釜の側面も温めるので、とても効率が良い。ショボいパレットを解体した廃材の燃料だけでも、200Lの井戸水を、わずか30分でお風呂の適温の40℃くらいまで上げる能力がある。
100パーセント廃材の燃料をバーナーで一気に焚きつける
焚きつけ風景
炉の蓋を閉じるとゴーっという音で激しい空気の流速を感じる
焚きつけして10分経過後の炉内は、投入してある薪全体に炎が回って高温になっている様子が観察できる
三連煙突の一番右側が屋外の五右衛門風呂用のもの。さすがにパレット廃材という粗悪な燃料なので目視確認できる煙だ
まともな薪を使えば、ここまで煙は出ないと思うが、薪ストーブで燃やせないような長い廃材を燃料にできるのもメリットの一つなので多少の煙は気にしないで使っている。
コメント
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アフリカ人妻さとみさま;
薪のお風呂の構造も様々あります。今回ブログで紹介した五右衛門風呂は一回で一人しか湯舟に浸かれませんので、一家族程度であれば問題ないと思いますが、コミュニティでそれなりの人数がお風呂に入るとなると、少し小さいかと思います。ご希望であればスケジュール調整の上で、見学は可能です。
ある程度の大人数に対応するには薪ボイラーがお勧めです。具体的には以下のメーカーが良いと思います。
https://www.ato-nagoya.com/boiler/