薪ストーブ焚いても思ったより暖かくならない場合には

薪が乾燥してないという場合は論外だ。薪の中に含まれている水分を蒸発させるために炉内で熱が奪われて、炎が上がっていても外に熱が伝わってこない。
今回は薪が乾燥しているという前提での話だ。「薪が乾燥しているのに、暖かくない」という場合に、よくあるケースは、薪を一本だけ燃やしていることだ。薪が一本だけだと、燻ぶりがちで、きちんと炎が立たずに温度が上がりにくい。乾燥している薪だと一本でも何とか燃えてしまうけれども、やはり2-3本同時に炉内に入れて、きちんと炎を立ち上がらせてることが必要だ。
そういう意味でも、太過ぎる薪、大き過ぎる薪だと、炉内に同時に2-3本入れられないので、使いにくい。基本は楽に2-3本を炉内で内部で組めるサイズの薪が良い。
数本の薪をしっかり燃やして、炉内の温度を十分に上げてから空気を絞ることがポイントだ。「暖かくならない」という場合は、炉内の炎の勢いにビビって、十分の温度が上がる前に空気を絞っていることも多い。
文字で伝えられることは、これが限界だ。あとは実際に現場で使い方をレクチャーするのが正しい使い方を習得するための早道だ。1年の間で最も寒い今の時期を暖かく過ごすために、現在の薪ストーブライフで疑問がある人は相談に乗る。他社施工の場合には有償(2万円)でのレクチャーとなるが、施工店で満足いく説明を受けていない場合には、自己流で焚いて不満を抱えるより良いと思う。

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コメント

  1. 薪ようこ より:

    薪を倹約せずに寒さを感じた分を『沢山燃やすだけ』。            ※もし本当にそれでもダメなら住宅性能をリフォームするか、ストーブを大きくするしかない。コマカイこと色々分析しても結局解決策はこれだけだ思うんですけど?   

  2. かわはら より:

    薪よう子さま:
    ビギナーはなかなか、それができないのです。
       

  3. リーマンショック より:

    確かにビギナーさんは中々上手く炊けてないのかも知れませんね。特に触媒機能付きの薪ストーブだと空気絞るタイミングとか、絞り過ぎのクセとか抱えてしまいガチなので、やはり寒い北欧製(設計と工場は別でも)が薪ストーブはベストOrベターだと思います。 安い中国製や米国製鋳物は不思議と早めに熱酸化で炉床が割れて壊れたりバッフル板がグニャグニャ曲がったりするのを見てしまうとお気の毒ですよね。中国製なら価格がリーズナブルのため交換も割と出来ますが、米国製だと初期費用も北欧製と変わりません。

  4. かわはら より:

    リーマンショックさま
    最近では米国製でも良い製品がありますので、一概に生産国だけでは断言できません。