甘く見てはいけないシングル煙突での施工

よくある室内の吹き抜け部分をシングル煙突で施工するパターンだけど、弊害が大きい。吹き抜け上部のシングルと二重煙突の変換部分しかスライドできないようになっているので、煙突掃除の際に苦労する。そもそも素直にスライドできないケースの方が多い。タールや煤で固着していて全く動かない、外れないのだ。

こういうメンテナンス不可能な施工の場合には、煙突掃除の依頼を受けても、現場にて引き受け謝絶物件となる。

メンテナンスできない施工なのは大きな問題だけど、そもそもシングル煙突だと排気温度が下がってしまって、まともに排煙が抜けてくれなくなる。薪ストーブの燃焼の仕方も悪い。炎が綺麗に立たず、煙や煤が大量発生して、普段使いでも良いことは全くない。

「シングル煙突からの放熱により暖房できるから、シングル煙突の方が暖かい」というシングル煙突神話を、今でも本気で信じている人が多いのも無理はな...

室内の吹き抜け部分に三連梯子をかける

今回は「薪ストーブが壊れたから、薪ストーブを入れ替えたい」ということで相談を受けて現場へ行ったが、上記の煙突施工だったので、煙突の入れ替えも提案した。

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クリスマスの時期に薪ストーブ本体が納入予定で、その時に煙突工事を同時に行うつもりだったけど、天候の良い時に前倒しでできることははっておきたかったので、昨日の晴れの時に行ってきた。万一煙突工事の際に何か問題が起きても、リカバリーできる時間を確保できる。また後の日程の時に天候が悪かったり、寒過ぎたりする可能性もあるからだ。

典型的な室内側シングル煙突で、なおかつ上部のネジを外さないと煙突が動かない積み上げ方式での施工

予想通り、ネジを外してもシングル煙突はスライドしないし、どれ一つとして全く外れない。薪ストーブの位置を動かして煙突を斜めにして外れ代を何とか確保して、吹き抜け部分の長い1本のまま何とか外した。

苦労して何とかシングル煙突を撤去した

二重断熱煙突に入れ替え

高品質な国産の二重断熱煙突 新宮商行のSCS匠を採用した。

二重断熱煙突での施工の場合は天井側から煙突を吊り下げていく方式で、スライド煙突は薪ストーブの口元付近に設定される。そのため煙突掃除などのメンテナンス時にも煙突を取り外すのが容易だ。

排気温度が下がらないために、強いドラフト(上昇気流)を維持して、良好な薪ストーブの燃焼となる。

既存の薪ストーブも撤去して、新しい薪ストーブの搬入準備

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かわはら

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