これらの写真は薪ストーブの焚きつけ後30分くらい経過した状態の写真だ。我が家の薪ストーブは鋳物製で二重構造になっている部分がないので全体の温度分布の傾向をつかみやすい。ご覧のように炎が当たる天板の温度が300℃近くても、側板の中央部分はまだ150℃程度だ。
このように焚きつけ後30分程度では薪ストーブはかなり温度分布にむらがある。温度計が置いてある一箇所の場所の温度表示だけに惑わされてしまうことのないようにしよう。二重構造になっていて内側の鋳物の温度でないケースもある。自分の使っている薪ストーブの構造や温度分布の癖をつかむようにしよう。
ただ温度計の表示を見るだけでなく、実際に薪ストーブの周辺にいて温かいと感じるかという感覚を大事にしよう。温かく感じない場合はいくら温度計の針が300℃以上でも、まだ薪ストーブ全体の温度は十分に上がっていないということだ。さらにガンガン焚いていこう。ダンパーを閉めたり、空気を絞るのは熾き火が炉内にそれなりにできて全体的に温度が上がって安定してからだ。
慣れないとビビってしまいがちだが、最初の30分から1時間程度は「これでもかっ!」というくらいガンガン焚いて一気に温度を上げよう。薪ストーブを焚いているのに温かくないということは、まだ焚き方が甘くて全然足りないということだ。