普通の煙突内設置のダンパーは、煙突内に回転式の丸い板を設置して、その開閉で煙突の開口部分の面積を可変することによって、排気抵抗を作り煙突による引き(ドラフト)を抑えて薪ストーブの炉内に熱を溜め込み燃焼速度を遅らせて薪を長持ちさせる働きをする。ダンパーをつけたからと言って薪が2倍長持ちするわけでもなく、いいとこ1割から2割程度なので過剰な期待はしない方が良い。比較的ローコストで簡単に設置できるし、必要なければ使わなければ良いだけなので検討してみてはどうだろうか?
我が家の場合は薪ストーブの煙突出口からすぐに3重断熱煙突となっているので、簡単に普通の煙突内設置のダンパーを取り付けられない。そのため、薪ストーブ内のバッフル板(炎の折り返し板)の上に鉄の箱を置くことによって、ダンパーの代わりとしている。普通のダンパーのようにアナログで制御できずに、1か0かのデジタル制御となるが、一応その効果はある。
ダンパーは閉めるのは炉内に十分に熾きができて薪ストーブの温度が高くなってからだ。慣れない人は早めに閉めてしまいがちだが、閉めたことで炎が消えてしまったり温度が低くなってしまうようであれば、まだ閉めるタイミングではないということだ。
ダンパーの効果は炉内に熱を溜め込み、燃焼速度を遅らせて、薪を長持ちさせる効果があるが、果たして長所だけだろうか?物事には裏表があって、長所の裏には短所もある。ドラフトを弱めて排気抵抗となることから、煙突に煤が付着する量は使わない場合と比較すると増えてしまう。