後日紹介するように母屋にも薪ストーブと煙突があるけど、この薪棚に囲まれた場所には陶芸の窯がある。ここは、陶芸工房なのだ。このようにタープを張って窯の前に一日がかりで張り付いてバンバン薪を投入して炉内の温度を上げていくのだ。
私が行った時は炉内の温度は900℃近くまで上がっていた。炉内に入れたセンサー温度計で時間の経過とともにきちんと測定してデータを取っていた。このあと1000℃くらいまでさらに温度を上げていくということだった。薪ストーブの温度域を遥かに超えた圧倒的な炉の威力を感じた。ここでも温度を上げるには熾き火が大切というのが良く判る。
煙突も炉と一体構造で耐火煉瓦で組まれている。そしてこの温度域の炉内に薪を投入すると面白いことが発生する。まずは木に火がついて激しく煙突から煙が出る。そして投入した際の空気が炉内に入ること、そして薪の水分の蒸発のために炉内の温度が数十℃も一気に下がるのだ。数分で煙突からの煙は目視確認できなくなって透明になって炉内の温度はまた上がりはじめるけど、追加の薪を投入した直後の現象は容量の小さな薪ストーブの場合はもっと顕著に現れているはずだ。
テレビでしか観たことのない、本物の陶芸釜に薪をくべて温度を上げてく様子を近くで見学できたのは、とても貴重な体験になった。
10月19日(火):パレット薪棚
10月20日(水):ツーバイフォー薪棚
10月21日(木):耐火煉瓦で組んだ煙突と陶芸釜
10月22日(金):『秋の工房展』の紹介 《東京都八王子市内》
10月23日(土):直径30センチの三重断熱煙突 《二重断熱煙突で満足?》
10月24日(日):10万円のクッキングストーブ 《オーブンと天板直火機能付き》