朝まで熾き火を持たせるコツ

1年のうちもっとも寒いシーズンに入ってきた。いよいよ寒さが本番を迎えて、薪ストーブがフル稼働する時期となってきた。日中だけでなく夜中も一晩中燃やし続けることも多いと思う。
寝る前に、炉内に熾き火がたくさんできて、高温になっているところに、比重の高い広葉樹の太薪を炉内に目一杯詰め込んでガンガンに燃やせば、翌朝までしっかりと熾き火が残ってくれるので、朝の焚きつけは非常にラクになる。
この時にいくつか注意点がある。
まず太い薪を入れて、すぐにその薪全体に炎が回らない時には、熾き火の量が不十分で温度が低いか、その薪の乾燥不足が原因だ。特にMEGA薪の場合は乾燥に時間がかかるので2-3年経過したものでないと、中はまだ全然乾燥してないケースが多いので注意しよう。炉内にやっと入るサイズのMEGA薪を一本よりも、腕くらいの太めの薪を数本組み合わせた方が、燃やしやすいので初心者にはお勧めだ。
次に薪を入れたら、すぐに空気を絞ってしまうのもNGだ。これは寝る前だけでなく、普通に薪を追加する時でも言えることだけど、まずは入れた薪全体に炎が回って、その薪の表面が完全に炭化して黒くなるまでは、目一杯空気を送り込んで豪快に燃やしてやろう。数分から10分程度は全開で十分に薪ストーブの表面温度を上げる。空気を絞るのはその後だ。
最後に空気を絞る量の調整について。翌朝までトロ火で燃やそうとしてやってしまいがちだけど、全閉は良くない。燻って不完全燃焼を起こすケースが多い。翌朝ガラスが煤けていたり燃え残りがあったりしたら空気を絞り過ぎている状態だ。この場合は本来燃えるべきはずの成分が燃えないで無駄に煙として煙突から捨ててしまったり、煤として炉内や煤に付着して残っているわけだから言うまでもないだろう。
ガラスが煤けず、燃え残りが出ない空気の微妙な量と炎の状態を憶えて、その状態で就寝すれば、効率良く燃えてくれて翌朝に必ず熾き火が残っている。ある程度の大きさの炉内であれば、最後の薪の投入から8時間後は楽勝、12時間後でも熾き火からだけで炎を復活させることができるはずだ。(小型薪ストーブの場合には、朝まで熾き火はちょっと厳しい)
今夜の長距離ランナーのMEGA薪
炉内は熾き火だらけで超高温状態にもっていく
ドカンとMEGA薪を投入
すぐに炎が回る状態、しばらく全開で燃やす
十分に温度が上がったら適度の空気を調整して二次燃焼のユラユラ炎状態で燃やす
この時に空気を絞り過ぎないのがポイント
翌朝までしっかりと完全燃焼させて熾き火を残すための最適な炎の状態を見つけよう
翌朝、灰の中に熾き火が埋もれている状態
(MEGA薪の投入から8時間後)
木っ端と細薪を入れると、すぐに火がつく状態
(ガラスが全く煤けていないところにも注目)
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