薪ストーブの塗装は一般的には黒っぽい耐熱塗料が多い。
しかし、ホーロー(エナメル)仕上げのものもある。これは鋳物の表面をガラスでコーティングしたようなツルツルになる。錆びも出ないし、お手入れもさっと布巾でふくだけで簡単だし、何よりも色がついているというのが良い。
このようにドブレ社でも様々な色が研究開発されている
渋い緑色の薪ストーブ
ホーロー(エナメル)の塗装作業の動画はこちらから
ホーローの焼きつけブース
ドブレ社で一般的に定番出荷されているホーロー色のサンプル
(写真のスタッフは左側が品質管理担当、右側が研究開発担当)
ブラウンやグリーンの渋い色合いが素敵だ
定番のホーロー色が比較的地味な色ばかりなので「もっと派手な赤とか何で出さないの?」と訊いたら、色によってホーローの強度が大きく変わってくるそうだ。そして赤は強度的に製品として販売するにはイマイチだということだった。見た目のインパクトとか、一般受けして売れそうかどうかという観点ではなく、製品として責任を持って生産できるかという観点で商品構成を決めているところに、感心した。
そして現在、販売中のどのモデルでも、ホーロー色が欲しいという場合は生産可能ということだった。たとえば750GH(700SL)でも、640CB/760CBでも、定番サンプル色だったら入手可能なのだ。ただし・・・生産するには同色同じモデルで24台単位でないと元が取れないので「注文は24台単位でお願いします」ということだった。
一つの販売店だけで売り切るのは難しいだろうけど、メトスで限定販売のキャンペーンを打って日本全国の薪ストーブ販売店で同時に販売促進企画をするのも面白いかもしれないと思った。