他社で施工した案件だと「どうやって煙突掃除するの~?」っていうようにメンテナンスのことをあまり考えていないようなケースも多い。とにかく安く仕上げようと部材をケチっているから、煙突を取り外すのに非常に苦労するのだ。ローコスト主義の施工業者はメンテすることなんて全く考えてないので無理もないかもしれない。
しかし、自社施工した案件の場合は、きっちりメンテナンスできるように煙突の配管も配慮しているので、煙突も簡単に取り外せる。何よりも自分で施工したわけだから、どこでどうなっているかも判っているわけで、サクサクと安心して作業ができる。
今回は今年の2月にアース・リーで新築時に設置工事した700SLだった。
工事の時の記事はこちら。
「次回からは自分で作業したい」ということだったので、丁寧にやり方を教えながらゆっくりと作業した。やっぱり説明前には下からブラシを入れたいようだったけど「結局はトップを外さないとトップの煤は取れない」「室内側からだと室内がどうしても汚れるので合理的ではない」ということで、基本通り、屋根に登って上から作業した。ドブレ700SLの場合は左右の二本の13ミリのナットで天板を固定しているので、それだけ外せば簡単に天板も取り外せる。煤を落とした後に、煙突を取り外して天板裏や炉内を掃除すれば簡単に完璧に作業できる。このように分解性、メンテナンス性に優れている。
煤を落とした後に天板を取り外したところ。天板の上に煤が落ちているのが観察できる
外に持ち出して、皮スキと刷毛で煤を落とす。右側の煤は煙突内から回収した分
天板裏にこびりついた煤を落とす。錆びや腐食の防止のために次回からはシーズン直前ではなくシーズン後にやるように話した
700SLは640CB/760CBのようにバッフル板は簡単には取り外せない。その気になれば分解は可能だけど、そもそもメンテナンス時にバッフル板を取り外す設計にはなっていないし、天板さえ取り外せば、バッフル板の上も綺麗にするのはわけないので、メンテナンス時には基本的には天板を外すだけでOKだ。
ちなみに新築で家を建てる場合には自分でも屋根に上がりやすいように、ロフトの天窓から窓に出られるようにしておけば、メンテナンスを人任せにせずに自分で作業できる。その場合は大幅にランニングコストが安くなる。はしごをかけるよりもはるかに安全で気楽に屋根に出ることができる。
10月4日(昨日)のデータ
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コメント
これはやりやすい!
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溝さま:
クリック応援ありがとうございます。
天板が外れるのは、メンテナンスの上でメリット大きいですよね。
いつもナイス情報ありがとうございます。
この写真では天板のガスケットは交換されたのでしょうか。他の開閉する場所のガスケットと違って、数年に一度でもいいと思ってます。
感心タイガースさま:
今回は天板のガスケット交換はなしです。
おっしゃる通り、扉とは違って劣化しにくいので、交換は数年に一度で問題ないと思います。
了解!コメントありがとうございます。
冬が待ち遠しいです。
感心タイガースさま:
そうですね~。早く焚ける時期がくると良いですねぇ。