今回の東北ツアーは「石に始まり、石に終わる」という感じだ。
秋田のドブレ700SLユーザーのところで、700SLのバーミキュライトをソープストーンに換装したのを見学させてもらって、最後は日光でハースストーン社のヘリテイジを導入した仲間のところで、実際に火を入れているのを見せてもらった。
本人の火入れのブログの記事のアップより早くこちらで公開してしまうのもなんだかだけど、了解をもらったので、今回は概略をレポートしよう。
石のストーブだと蓄熱するまで、なかなか温度が上がらず、火をつけるのも難しいという先入観があるけど、意外と簡単だった。外に熱が伝わるのは時間がかかるけど、炉内にはしっかり蓄熱してくれて、鋳物の薪ストーブよりも、むしろ炎の燃え広がり方は早い。試しに途中で無理やり空気を絞っても、蓄熱しているせいか、立ち消えにならずにかなり炎が粘ってくれる。
空気調整にもリニアに反応してレスポンスが良い。石にも関わらず、しっかり耐火セメントでシールされているのを感じることができた。
操作も簡単で質感も悪くない。アメリカ製の薪ストーブとは思えない。これまで私がいじったことのあるアメリカ製とは次元が違う。細かな造り込みはヨーロッパ製にはかなわないけど、見えないところは仕方ないと割り切れるレベルで許容範囲だと思った。(詳細はまた後日紹介する)
温度がしっかり上がると、継続的にオーロラの炎が楽しめる。細かな調整をしないで済むので非常に楽だ。
暖かさはまろやかでマイルド。燃費は悪くないと思う。今夜、お風呂の後に最後の薪を目いっぱい突っ込んだので、明日の朝の熾き火の状態をチェックするのが楽しみだ。(宿泊のため)

まずはサイドローディングで横から薪をくべる

上から着火方式の変化技

焚付後の炉内の温度が低い時の燃え方

温度が少しづつ上がってくると炎が炉の全体に広がる

最終的には豪快な青白いオーロラの炎が継続的に楽しめる

10月30日(昨日)のデータ
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コメント
熱伝導率が、バーミキュライト程では無いが鉄より遙かに低いから、全体に熱が蓄積される前に、炉内に面した浅い部分までの熱容量が効くんですね!
体積比熱はステンレスとかもっと良い物ありますが、炎が直接接する面の素材としてちょうど使い安い物性なのかもしれませんね。
石尽くしのようで楽しそうですね。
とっても綺麗な二次燃焼に見とれてました。
2次は上部後方から割とゆっくりたっぷり吹いているように見えますが、1次はどこからどのくらいの感じで出ていますか?
また、1次は予熱されないタイプですか?
山口透さま:
かなり優秀な素材だと思いました。なかなか入手するのが困難ですが・・・。
一次の空気は前面下部からフイゴのように噴出すようになっています。これは割合は自由に0-100%までレバーでコントロールできます。
pumpin headさま:
今回の石づくしツアーは、大変、有意義でした。
長野総省は腰が低くないショウルームの人間が苦手な人が多いけど良い商品を入れる目はあるんでしょう!
腰が低ければ良いんだよねー。(笑)
全面下部から奥に吹き付けるという事ですね?
これは予熱されているのでしょうか?
ソープストーンは色々あって宝飾用やサウナ用品なら見かけますが、素材は普通には出ていないですねぇ。
外観利用したいので無ければ、蓄熱機器に利用されている物や、何かの単用では無く、ステンレスとバーミキュライトの組み合わせ構造体なども考えられますね。
次寒い日にはストーブ火入れするので、サンプル入手してあるソープストーンやステンレスで様子見てみます。
ただ、うちでは焚きつけ後直ちに暖房能力発揮して貰い、最後は燃え切って直ちに放熱しきってくれる事を狙っているので、総熱容量の増加はあまりさせない方向になります。
楢林御露羅さま:
良い商品を持っていると、上から目線になってしまいがちなのかもしれないですね。
良い商品を持っていて、腰が低くて、宣伝上手であれば最強なのでしょうけど、なかなか難しいですねぇ。
山口透さま:
一次燃焼は下部からで、プリセットされた二次燃焼がバッフル板直下の炉の上部からとなります。それらのミックスで燃焼します。
両方とも一応、プレヒートされるようになっていると思われます。分解したわけでないので、想像ですけど、空気取り入れが背面なので、どこかにプレーヒートさせる流入経路があるはずです。
色々改良してのバージョンアップが楽しみですねぇ。
ヘリテイジオーナーから一言。私も分解したわけでないので、断定できませんが。一次燃焼空気は、背面下部に吸入口があります。床、壁、天板とも一枚板ですので、壁板と底板間のフレーム内を流通しております。一方は後面に廻り、燃焼室内に入ります。後ろ壁面エアーライザーを通り、上部二次燃焼用パイプ3本に供給。ですので、エアーライザーは燃焼室内を通っておりますので、ここで余熱されます。
一方の一次燃焼空気は、下部フレーム内から、前面フレーム(窓枠の裏側)内に導かれております。前面フレームは四方全部中空のようで、下部フレームからは、中央部一箇所から勢いよく吹き出します。また上部に回ったエアーは窓際からエアーカーテンとなってまんべんなく降り注ぎます。このあたりもミソでして、点火後の空気が欲しいとき、バルブ全開で、まるで口かフイゴで吹くように吹き出し口付近が下からよく燃えてくれるし。エアーカーテンが良く配置されているおかげで、上からの吹き付けで相当広いガラスが全く隅まで曇りません。また煙突ダンパーでコントロールしてますので、吸気側は二次燃焼時にも、私は全閉しません(パイプ側エアーは制御できません)。するとパイプからのエアーだけでなく、窓際からのエアーも加わって窓を舐めるようにオーロラが垂れ下がり、燃焼室内奥から手前まで全面、6尺藤の藤棚か、スターマインか、百花繚乱、たいそう賑やかな二次燃焼炎の乱舞となります。燃焼室内は高さも結構あるので、見ごたえがる炎です。これだけでこのストーブにして良かった、と満足感得てます。
koudaさま:
非常に満足度が高い薪ストーブだと思います。
あまりネット上にオーナー自らの情報がないので、これからの発信を楽しみにしています。
説明書によれば、3日慣らし焚きが必要と書いていたので、本格的に焚いたのはまた数日。良さだけでなく「クセ」も含めて、把握したいので、もうちょっと見極めてからレポートしますよ。かわはらさんファンのフリークも読んでみてください。薪ストーブフリークでも、あの美しく、かつ豪快で、ずっと続く炎に驚く人は多いと思います。
koudaさま:
実際に使い込んでからだと、より深く理解してのレポートとなりそうで、興味しんしんです。
詳しく分かりやすい説明ありがとうございます。
エアカーテンが、絞った後は凄くうまく2次燃焼を後押ししているのですね!
それなら、ぎりぎり絞ってオーロラ出るのはいいが煙突からはモクモクなストーブとは全く違いそうですね。綺麗なだけで無く、コントロール性も高いという事になるのでしょう。
そこまでの性能はソープストーン蓄熱による安定燃焼あっての物かも知れませんが、うちでは何とか熱容量は極力上げず、コントロール性も下げず、それでいて広い範囲で燃焼効率を維持したいと思っているので、その空気の扱いは参考になります。