静岡で薪ストーブ設置工事のお手伝いをした翌日は、ゆで落花生さんが設計した、クライアントさんが入居済みで既に生活が営まれている家を見せてもらった。
実は今回の個人輸入&自作二重煙突でDIY設置のゆで落花生さん自宅だけでなく、この家も数年前の設計時点から、薪ストーブ導入を前提にゆで落花生さんから相談を受けていたのだ。当時は図面しか見ていなかったけど、それが実際に形になっているのを確認できた。
薪ストーブの設置経験のない設計士が自己流でやってとんでもないケースも多いけど、きちんと勉強して設計に盛り込んでいるので、薪の搬入動線まで配慮されていて非常に使いやすくなっている。
ゆで落花生さんのブログの今日の記事でも訪問時の様子がレポートされている。
広いウッドデッキと理想的なチムニーでの煙突立ち上げ
シンプルでモダンな外観にスキャンの薪ストーブが似合っている。外気導入もきちんと効いていた。
スキャンの薪ストーブは一次燃焼の空気調整レバーの動きが硬くて違和感があって私はあまり好きではないけど、あまり細かくマニアックに空気調整をしないおおらかな人にとっては扱いやすい機種だと思う。
富士山を眺める通風と日当たりの良好な理想的な環境の薪棚
12月05日(昨日)のデータ
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コメント
設計した建物を記事にして頂き、ありがとうございます。
高気密高断熱仕様の上、煙突も短く、キッチンもすぐそばにあったので、かわはらさんのアドバイス通りの大きさの外気導入口をしっかりと確保して、本当に良かったと思っています。
実は、このストーブを設置した薪ストーブ店が、別な方の設計した建物で、外気導入口の必要性を訴えたのですが、設計者が「美しくない」という理由でつけず、やはり不具合が生じてしまったそうです。
「必要なもの」を「美しくない」と言って切り捨てるのではなくて、「いかに美しくするか」がデザインの本質だと思うのですが・・・
自宅でも、レンジフードを強で廻しても、焚き付け時でもストーブ本体には全く影響が無く、外気導入口から大量の空気が給気されているのを体感しています。
ゆで落花生さま:
古民家ならともかく、最近の住宅では外気導入は必須だと思います。
必要な機能は盛り込まないと後で使いにくくなってしまいますよね。
川原さん お世話になります。
我が家も 10GLを使っているのですが、教えていただきたいことがあり
ます。
1.他機種のように2次燃焼した熱がバッフル板(一枚)の前側から煙突に抜けるのではなく、もう一枚バッフル板を通り後方から煙突に抜けるのですが、この構造は奥行きが少ないからわざと遠回りさせているのでしょうか?
2.自分の目安は煙突の前側と最前部の天板が盛り上がっているところの中央あたりで200~250°くらいで空気をしぼり調整する感じですがどうでしょうか?、またこの時 1次空気は全閉しないで700SLのように若干開けておいたほうがようのでしょうか?
3.天板料理などの際 上側のバッフル板をはずしてはNGでしょうか?
4.こちらのお宅のように2重煙突と天板のスキマが僅かなのですが、
煙突ダンパーは 後付け可能でしょうか?
5.我が家の場合、下部に給気孔はないのですがすぐ後ろに小さい窓があります、この窓を少し開けておく、といったことで下部に給気孔をつけたのと同じ効果はあるのでしょうか?
いろいろ質問してしまいスミマセン
お時間あるときで構いませんので教えていただけると助かります(ペコリ)
うちは、絵に描いたような隙間だらけですが、それでも床に開けた空気口からは床下の空気が大量に入って来ます。燃焼に影響が出る程ではないとしても、部屋のあちこちからこの分のすきま風が入ってくるとすると、厳寒期は寒さを感じる気がします。
高気密住宅ではこれでも足りず直結しないといけないかも知れませんが、古い住宅でも近くに外気の入る所はあった方が良さそうです。
お木楽男さま:
1番についてはそのとおりです。
2番もそれでOKです。一次空気の調整はその時の薪の状態によって全閉もしくは微妙に開けるを使い分けた方が良いと思います。
3番はあまりお勧めはできませんが、やるなら自己責任ですねぇ。
4番も隙間が数センチくらいであれば取り付けできる可能性もあると思います。現物合わせでチェックするしかないです。
5番はそれで代用可能で、その運用方法で問題ありません。
山口透さま:
私も高気密住宅でない場合でも、可能な限り外気導入は行った方が良いと考えています。
ゆで落花生さん、設置おめでとう!
炎を拝見しましたが空気の流れが違い国内輸入品より妖艶なオーロラですね!
オーロラは大好物です。
さて横レスで恐縮なんですが専門家のお立場で以下の不具合とか具体的に教えて貰えると助かります。
拙宅は従来工法で中気密の高断熱の次世代住宅です。
>やはり不具合が生じてしまったそ>うです。
外気導入してない拙宅で私は鈍感なせいか全く隙間風の寒さを実感せず零下20度でもとても暖かい状態です。
しかもストレート引きの二重煙突効果か4m離れたアイランドキッチンのファンを廻したままでも焚き付けで煙の逆流なしなんですよ。
ドラフト性能が高い機種もあり、このまま外気導入が無くても困らない上にもし有れば有ったで無駄な外気がスースー入るとむしろ寒いかなと。
今の状態で不自由ないのが普通なんのか異常なんか、自分でも分かりませんで、不思議です。
本当にどこの御宅でも有った方が良いのかしら?
いつも 教えていただきまして
感謝いたします。
ありがとうございました!
お木楽男さま:
記事と同じ機種の時でしたので、話題的も的外れではないので、問題ありませんよ。
うさぎさん、コメントありがとうございます。
人のブログ欄をお借りしての返答になりますが、次世代住宅であれば、暖房した空気が隙間から外に抜けて、抜けた分の外気(冷気)が隙間風として入ってくるようなことは無いと思います。(そんな気密の悪い建物は、現代の設計ではありえません)
ただ、薪ストーブにしろ、レンジフードにしろ、部屋の空気を外に出しているので、その分はやはり外気がどこかから入っているはずです。
レンジフードで言えば、同時給排型という、フードが運転されると同時に給気を行うという機種があるので、その機種を使っている可能性はありますが、それでも排気される分の1/2程度しか給気出来ないようです。
また、薪ストーブも時間100m3程度の排気をしています。
うさぎさんが「冷気を感じない」のは、多分、今の住宅は計画換気が行なわれているのだけれども、その給気口が計画換気量よりも余裕があり、かつ、給気された外気が人間が冷気として感じる前に暖かい空気と混じってしまっている故に、「冷気」と感じないからだと思います。
具体的には、給気口を高い位置にすることで、冷気として下に降りてくる間に暖気と混じらせるとか、人が行かない場所(例えば、冷蔵庫の奥)に給気口を付けているのだと思います。
きちんと空気の動きまで設計している、とても良い建物だ、ということだと思います。
すいません、少々補足説明です。
結局、計画換気以外の換気を行えば、その分の給気は必ず必要になります。
それをキチンと計画しなければ「隙間風」と感じますし、キチンと計画すれば全く意識することなく生活が送れる、という訳です。
で、一番手っ取り早いのが、暖房器具でありかつ給気が必要な薪ストーブの直近で人が寄らない場所に給気口があるのが一番合理的だ、ということです。
この給気口1か所だけで24時間換気の給気を考えると、一番合理的かもしれません。(実際に、自分で使ってみて、そう確信しつつあります)
隙間風には困っています。
個人的にはストーブ自体も、室内の空気を使うものは、これからは時代遅れだと思いますね。
なんかの拍子にストーブ内の一酸化炭素が逆流しかねない。
自分は経験して、たまたま燻っていたから匂いですぐに気づきましたが、熾火だけの状態なら、気づかなかったのではと思います。
当然、すぐにアラームを設置しています。
しかし、コンセントから冷気が出てくるのにはびっくりしました。
外気導入にもクオリティがあって、ストーブ近傍に吸気レジスターを設けるのは、最も低品質だと思うので、ちゃんと、アダプターの存在を知らせる方がいいと思いますし、そのアダプターもピンキリ、例えば、バーモントキャスティングアンコールなどだと電動にするこもとできるし、室内の空気は基本まったくつかわないそうなので、そういう違いは、重要な情報だと感じます。
うちは外気アダプターも取り付けてありますが、そのクオリティに、非常に不満に思っており、買い替えを考えるほどなので、同じ轍を踏む人が出なければと思います。
single02さま:
外気導入キットがある場合には私は基本的には勧めていますけど、意外と純正の外気導入キットがショボいメーカーって多いですよね。容量(口径)不足のものが普通に設定されているので不思議です。