オールシングル煙突で、2メートルの長い横引きの後に、屋外の足場管で6メートル縦に立ち上げて二階の屋根の上まで頑張って設置して、しばらく使っていたけれども、煙突掃除も大変だし、煤で詰まって煙も室内側に逆流しがちだし、そもそも煙突の固定そのものが怪しくて不安ということで、煙突工事のやり直しをすることになった。最初は同業他社に依頼したそうだけど、断られてしまったそうで、私のところに話が回ってきた。
二階ベランダに紐で固定した単管パイプで立ち上がりの単管パイプの控えを取って、針金をステーに支えていた
単純に同じ経路で二重断熱煙突に変えただけでもそれなりの効果はあるけれども、それではつまらない。それに煙突トップへのアクセスが極めて困難でメンテナンス性が最悪になり、私のポリシーに反する。どうせやるなら、この家での完璧な配管ルートに変更の屋根抜きを提案して、その方向で進めることになった。
まずは煙突部材を室内に搬入
既存のシングル煙突を撤去
貫通部分は特注品の蓋でふさいだ
中国製の薪ストーブと、日本製(高木工業所)の二重断熱煙突のコラボで驚きの高性能を引き出す
二重断熱煙突にすることによって排気が冷えずに強いドラフトが維持されたまま排煙されるので、空気を絞って燃やすことができるになる。さらに煙突ダンパーも設定するので、気密が弱くコントロールしにくい中国製の鋳物の薪ストーブでも、自由自在に調整できるようになる。燃え過ぎて、バッフル板や薪抑えの金具がダメージも少なくなり寿命も多少は長くなるだろう。
安い薪ストーブ本体だからといって、安い煙突を組み合わせてしまって本来の性能を発揮させられないケースが多いが、安い薪ストーブに最高性能の煙突を組み合わせた場合には、燃焼は劇的に改善されて、燃費も格段に良くなるのだ。
火を入れた時の施主さんの顔を早く見てみたい。
撤去したシングル煙突は、とりあえず屋外に退避
コメント
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良い感じの薪ストーブスペースですよね(炉台ならびに炉壁)。
今回は現状のように壁抜きの断熱二重煙突を設置し、将来は本体をドブレ700SL などに入れ替えたら素晴らしい…などと妄想していました(^_^;)。
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Mr.トリデさま:
お客様の期待の一歩、二歩上の劇的改善を目指します。
この中国製をあと数年は使いますが、将来的には買い替えたいということでした。