都内の古民家リフォームに薪ストーブをつける案件で、何度か現場に通って、施主さんや設計事務所、工務店と打ち合わせを繰り返した。新築とは違って、現場の状況に合わせて臨機応変にやらないとならないし、単純にはいかない。「あっちを立てればこっちが立たない」みたいな感じになるので、知恵をつかわないと上手くいかない。
最終的な仕様が決まって、現場でメモ書きした寸法を元に設計士さんが、図面を作ってくれた。これで、壁面の煙突貫通位置、そして屋根の貫通位置が決まり、リフォーム工事もこれに従って行われる。
単純に横引きを長くしてクランク状の煙突にしてしまいがちだけど、そうすると煙突掃除も大変だし、ドラフトも悪くなる。そこで、横引きは最低限にして45°のエルボで勾配をつけるようにした。
さらにメンテナス性を考慮して90°のT曲がりのところの二か所には蓋を設定して、煙突掃除の時にいちいち煙突をバラさなくてもできるように配慮した。
コメント
背面出しにしなかった理由は、ストーブや壁面の事情からですか?
山口透さま:
今回の機種は天板出ししか選択できない仕様です。