薪ストーブを使う場合は良いことだけでない。不適切な使用の場合には以下のようなリスクもある。「自分は大丈夫」と言い切れるだろうか?
100万円近い大金を払うのだから、安全性、信頼性、アフターフォローなど「当たり前」と考えている人もいるかもしれないけど、意外とそういう「当たり前」と思っていることが得られないのも、悲しい現実なのだ。
これまでにも他店で施工した案件で以下のような相談を受けたり、実際に発生した事例を数多く見てきた。
とりあえず良いところと同じだけ、マイナスポイントも30個リストアップしてみた。まだあるだろうか?
1.煙の臭いで近所から苦情をもらって使えなくなる
2.煙突からの煤が近所の洗濯物や布団に付着して弁償する羽目になる
3.町内会でやり玉にあげられる
4.村八分にされる
5.悪口を言いふらされる
6.煙道火災で最悪の場合は死亡、火傷、軽く納まっても家の中が消火のため水浸し
7.不完全燃焼させて一酸化炭素中毒
8.不完全燃焼させて煙突が詰まり外気導入ダクトから排煙されて床下火災
9.薪の乾燥を甘くみて煤や煙を大量発生、温度が上がらない
10.薪の確保を甘くみて、薪集めできずにオブジェと化す
11.焚きつけに失敗して家の中が煙だらけ
12.火災と間違えられて、あるいは嫌がらせで消防署に通報されて消防車が来る
13.炉台、炉壁の設計ミスで床下や壁面内から出火
14.煙突の設計ミス、施工ミス、不適切な部材の使用で雨漏れ
15.地震で炉壁が崩壊
16.地震で煙突が外れてストーブが転倒
17.匿名の苦情の手紙がポストに投入される
18.ショボい煙突トップの使用で鳥が炉内に入ってくる
19.部屋が舞い上がった灰で汚れる
20.部屋が木くずで汚れる
21.冬眠していた虫が薪から出てくる
22.薪割り中に斧で怪我をする
23.薪を運んでいて、ぎっくり腰になる
24.薪作りに忙殺されて、他のことができなくなる
25.使用する薪の量の置き場が確保できない
26.薪ストーブは触ると熱いと知らない人が触って火傷する
27.適切なサイズの機種を選択できずに「暑すぎる」「暖かくならない」
28.不適切な設計で、吹き抜けで二階は暑く、一階は寒い
29.負圧のコントロールができずに室内に煙が逆流
30.薪ストーブ料理が美味くて食べ過ぎて肥満になる
===(以下、読者コメントによる追記)===
31.庭が薪に占拠されてしまう
32.薪棚が崩れて家族が怪我をする
33.薪運びを主眼に置いた車選びになってしまう
34.薪を足していてうっかりやけど
35.加齢により薪を運べなくなる
36.製材所の端材をもらっていたらライバル出現によりもらえなくなる
37.チェーンソーで大怪我
38.薪からシロアリが出てくる
39.カミキリムシがやたら家の周囲に出現する
40.飽きる
41.灰への放射性物質の凝縮
42.山の斜面だと、吹き下ろしで煙が降りてくる。
43.無色透明の排気でも臭いはある
44..風圧帯の影響で風が吹くと室内に煙が逆流
45.薪置き場は土地の高いとこでは機会の損失となってしまう
46.薪運び、薪割りやらで腰が痛くなってマッサージ代金が掛かる
47.薪を盗まれる
48.点火が面倒
49.温まるまで時間がかかる
50.室温のコントロールがしにくい
コメント
「夫婦の不和を招く」というのがあるかもしれませんね。
煙突工事も含めて100万円はくだらないとされる出費に始まって、設置後も記事に挙げられているトラブルが発生したりすると、夫婦の破局を招きかねない-
あくまでも私の想像ですが((^_^;)。
・庭が薪に占拠されてしまう
・薪棚が崩れて家族が怪我をする
・薪運びを主眼に置いた車選びになってしまう
・薪を足していてうっかりやけど
・加齢により薪を運べなくなる
・製材所の端材をもらっていたらライバル出現によりもらえなくなる
・チェーンソーで大怪我
・薪からシロアリが出てくる
・カミキリムシがやたら家の周囲に出現する
・飽きる
まだまだいくらでも出てくる感じがします。
書いていて気づいた点として、欠点をあげつらうのは簡単ですね。
文句・不平ばかり言うのではなく、積極的なところを探して口に出す、明るい人生にしていきたいものです。
不平を言うのは簡単ですからね・・・
1.発煙臭い問題関係
→正しい煙突設計で発煙しにくいストーブを設置し、高乾燥度薪で、煙突監視カメラ常時監視できるようにしておいて、正しく焚く。
こうしたからと言って、さほど面倒になるわけでもなく燃費も上がるので都会でなくても強く推奨。
2.火災リスク関係
→1の対策と正しい炉壁設計、ストーブ固定で他の暖房機より安全かも。
3.薪確保関係
→500kgずつ買えば済みます。石油暖房よりは高くなるが、電気よりは安く、快適さ換算するなら最もオトク。
4.費用関係
→出来ない場合もあるが、激安高性能ストーブをセルフ設置。
5.時々変な人がいる→大人の対応して、薪ストーブで温まって癒やされる。
薪ストーブ導入にあたって個人的に一番のリスクとして懸念していたのは灰への放射性物質の濃縮です。
24.薪作りに忙殺されて、他のことができなくなる
これ、軽視できないですよね。
購入検討時に一度、1日どのくらい薪が作れて、何日費やしたら1シーズンの薪が確保できるか考えるのが良いですよね。
思いつく問題としては、山の斜面だと、吹き下ろしで煙が降りてくる。
無煙でも臭いはある。
です。
Mr.トリデさま:
トラブルが起きたら夫婦仲への影響もありそうですねぇ。
さすがに「夫婦の破局」は薪ストーブを導入する、しないに関わらず、相性次第だと思いますが・・・。
カピバラさま:
とりあえず、ネガ、マイナス点も「これでもかっ!」という勢いで出して、良い点と秤にかけて判断ですね。
山口透さま:
合理的なやり方だと思います。
ぱいろまにあさま:
うっかり忘れてました。大人はともかく、子供に対しては気をつけてあげたいですね。
でも、気にしすぎると炉内ピザもできなくなりますねぇ。
かなパパさま:
貴重な追加項目をありがとうございます。
40の『飽きる』に脱力(笑)
satoさま:
なかなか面白い項目ですよね。
灰でリビングや周りが汚くなる。薪置き場は土地の高いとこでは機会の損失となってしまう。薪運び、薪割りやらで腰が痛くなる。マッサージ代金も掛かる。
薪よう子さま:
灰で部屋が汚れるは既にリストアップしてありますので、それ以外の項目を追加しておきました。
ありがとうございます。
最近、薪を盗まれる。という話を聞きましたぜ?
F650さま:
それもありがちですね。追記しておきます。
良いポイントと表裏ですが
点火が面倒
温まるまで時間がかかる
室温のコントロールがしにくい
kanaiさま:
ありがとうございます。追記しておきます。