薪ストーブ設置の落とし穴

今回の近畿、中部、東海の薪ストーブの旅の最終目的地がここだ。富士山に近い裾野の別荘地の住宅に薪ストーブをつけたいという案件だ。
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既に炉壁作成済み、眼鏡石を壁面に埋め込み済み、薪ストーブ搬入済みでやる気マンマンだけど・・・
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斜面の上の高い基礎の上の住宅
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窓の右下部分に既に眼鏡石が壁面に通してあるのが外部からも判る
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ここから煙突を壁面に出して、屋根上に配管したら、どうやって煙突掃除するのだろうと思う
煙突予定部分前に地面が傾斜しているので二連梯子をかけるのも無理だ。樹木の枝や電線があって高所作業車のブームでのアクセスも不可能だ。この状況だと、地上からはるか離れた高いところのエルボ部分の蓋にアクセスするためには、毎回足場を組むなどの困難が待ち受けるだろう。簡単に煙突掃除できないような配管ルートだと煙突が詰まったらアウトだ。
またエルボ部分の上に十分な長さが確保できずドラフトも弱く、煙が室内側に逆流するなど、極めて使い勝手が悪く、薪ストーブを使うのが嫌になってしまうことがやる前から想像がついてしまう。
薪ストーブの使用経験のない人だと「とりあえず屋外に煙突を出せばそれでOK」みたいなノリで軽く考えている人も多いけど、煙突の配管経路や、メンテナンス性はとても重要なのだ。
ここまで準備済みだと、この場所で、そのまま進行してしまいがちだ。しかし、施主さんが最終決定前に疑問を持って私に問い合わせしてくれたので、手遅れになる前に他の設置場所に切り替えるアドバイスができた。
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広いウッドデッキのある面の、このコーナー設置で、デッキからチムニーに直接梯子をかけてアクセスできるプランを提案
ストレートで真っすぐな煙突でドラフトも取れるし、煙突掃除も楽に安全にできるので、これだったら快適に薪ストーブライフを送れるだろう。チムニー作成の費用はかかるけれども、1-2回の煙突掃除の足場代ですぐに元は取れるだろう。
今回、施主さんがベトナムからの一時帰国中にタイミングを合わせて訪問したので、お土産にベトナム名産のコーヒーをいただいた。
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コメント

  1. awa2 より:

    お酒も好きですがコーヒーも好きです。煎りたての豆や珍しいものはワクワクします。
    そこまで準備された案件に変更のアドバイスをできるところが信頼できるところと感じております。うちはかわはらさんを知る前に他店で設置して、直したいところがいくつもありますね。おぜぜに余裕ができたらお願したいところです。

  2. かわはら より:

    awa2さま:
    ベトナム産のコーヒーは優しく甘く独特な風味ですよね。
    長い人生ですから、長期戦で考えていきましょう。