今年最後の煙突工事が無事に完了した。
今回の現場は、この1年を締めくくるのにふさわしい、かなりチャレンジングで難易度の高い案件だった。
通常の「かわはら式耐震煙突固定法」の場合には、室内の壁面内にあらかじめ入れた木下地に煙突を固定するために、チムニーの芯だけ見て、そこから垂直に煙突を降ろしてくるだけで良い。室内側は、煙突が来たところで壁面に固定するので多少ずれても許容範囲が大きいので問題ない。
屋外側のチムニー内の煙突芯を微調整して垂直性を確保する
今回は吹き抜けのため、室内に煙突を固定するための壁面が存在しないので、木下地を入れられない。そのため吹き抜け全体に鉄骨を立ち上げて、そこに直交クランプを使って煙突固定金具を取り付ける作戦をとった。その際に固定金具を取り付けた状態での煙突芯と、チムニーの芯がずれていると、煙突が垂直に降りてこなくなる。左右方向での誤差の許容範囲がほぼゼロなので寸分の狂いも許されない。そのため、煙突固定金具を取り付けた状態での煙突芯と、チムニー内部に通す煙突芯が一致するように下げ振りで確認して、固定金具の位置に合わせてチムニー内のどこに煙突を通すのか微調整する必要があった。ミリ単位の正確な取り付けが要求された。
通常はチムニーの芯付近に煙突を垂直に降ろしてくるだけでいいのだけど、この現場はそういうわけにはいかない
固定金具を取り付けた時の芯と、チムニー内の煙突芯の位置を一致させる必要があった
無事に垂直性を確保しつつ、吹き抜けの上部1/3付近で固定できた
正面から見ると鉄骨は、煙突の背面に隠れるので見えない
この千葉県香取市の現場は2018年1月13日(土)が完成見学会の予定なので、その前に残りの煙突工事と、薪ストーブ設置工事を行う予定だ。多分、前日の12日(金)にハウスクリーニングと同時進行でやることなるだろう。
工事の都合で完成見学会は1月21日(日)に変更